今回の記事も㈱ホットランドの株分析の一環です。
本日訪問したお店は、千葉県習志野市実籾にあるラーメン屋さん「伊太そば」です。
ホットランドのグループ企業では全くないのですが、ホットランドを分析する上で凄く重要だと思ったので行って参りました。
尚、この記事は「伊太そば」についてだけ知りたいという方には少し奇妙かもしれません。
不快に感じる面があるかもしれませんが、写真はたくさんご用意しておりますので、なにとぞご容赦いただきたく存じますOrz
よろしければご覧ください。
この店を取り上げる理由はこちらに詳細に書いてあります。ホットランドに興味があるならこちらを先にご覧ください。
何もわからずこのページに訪問された方のために簡単に申しますと、
- 「ホットランド」とは皆さまお馴染み「築地銀だこ」の会社
- 「ホットランド」はたこ焼き以外にも色々とパッとしない飲食店を経営
- 「伊太そば」はもともと「きむらさん家」というイタリア料理屋さん
- 「きむらさん家」はご夫婦で切り盛りする家族経営
- 「きむらさん家」は経営が苦しく倒産寸前だった
- 「きむらさん家」の再建をTBS「坂上&指原のつぶれない店」が企画した
- その立て直し請負人で呼ばれたのが㈱ホットランドの社長である佐瀬さん
- 佐瀬社長は「きむらさん家」を何度も訪問し再建計画を練った
- ホットランド本社にある厨房で関係者が力を合わせて商品を開発した
- 完成したのが豚骨イタリアンラーメン「伊太そば」
- テレビ効果もあってか、現在「伊太そば」は長蛇の列
- 伊太そばのロゴをなぜかホットランドが申請している
です。
率直にいうと、この「伊太そば」はいづれホットランドのグループに入るんじゃないの?と疑っているのです。
それがホットランド株の分析でこのお店を取り上げる理由です。
私の株関係の記事のモットーは「あなたの確証バイアスでありたい」なので、所詮は私の確証バイアスにすぎないのかもしれません。
株は自己責任でお願いしますということで、本題に入らせていただきます。
場所はこちらです。遠いですが東京23区なら行けなくもない距離です。
駅は京成本線の「実籾駅」下車して北口の階段を下りて外に出ます。
テレビでまさにこの場所に佐瀬社長が立っていたのを覚えています。
出口を出たらこんな感じです。ここから徒歩3分もかかりません。この方向に真っすぐ行きます。
ちょっと歩いたらこんな感じ。左手に千葉銀行の赤い看板があります。ここを左折です。
首を左に向けるともう見えてます。あの白い提灯です。テレビで言っていたとおり、駅から近いけど繁盛しなかった理由がよくわかります。
豚骨イタリアンラーメン「伊太そば」です。よく「伊太そば」と命名したものです。ナイスネーミングです。
ちなみに開店前です。午前の部は11:00開店ですが、行列を恐れて早めに出たら9:40に着きました。
奥様がちょうど入口にいらっしゃったので聞いてみました。
私「だいたいみなさん何時くらいから並ぶんですか?」
奥さん「いつもは朝10:30くらいからだと思います」
さすがに早すぎたようです笑
周りは公園くらいしかないので、今から椅子に座って待たせてもらうことにします。
2月の上旬に極端に寒い日があったと思いますが、それがまさに今日。めっちゃくちゃ寒いです。このまま1時間半はつらいです。
おしながきです。何にしようかな。メニューはカルボナーラ・ジェノベーゼ・ポルチーニ・アラビアータの4種です。
足元の板がいい感じですね。ホームセンターで材料を買って、予算を抑えるためご家族総出で工事したそうです。
この看板はお子さんが書いてくれたそうです。いい味を出してますね。
テレビに出てた建築士の人がこのライトが重要だと言ってました。でも朝なのでよくわかりません。
ちょうど10:30に一人お客さんが来ました。
50歳越えのおじさんでした。結構遠いところからいらしたそうです。
それからポロポロと客は増え、私の後ろには11:00前で10人ほどの行列ができました。
申し遅れましたが今日は2月7日(金)です。
平日なのにキッチリ並ぶようです。
やはり最初のターンで入りたければ10:30以前には並んでおかなければ厳しそうです。
11:00になって暖簾が出ました。いよいよ開店です。私の身体はキンキンに冷えています。
席は8席カウンターだけ。いい感じの雰囲気です。
一番乗りの私が一番奥の席です。すなわちここは佐瀬社長が座っていた席。早くから並んでよかったです。
うーん、やたらとオシャレですね。イタリア料理屋時代の道具をそのまま持ってきた感じでしょうか。水が注ぎにくいです。
メニューです。ハイボールを置いているのがホットランドっぽいです。
さて今日のオーダーは、
私 ジェノベーゼとグラスビール
にします。
本当はジェノベーゼとカルボナーラの「2杯喰い」にしようと思っていたのですが羞恥心に負けてしまいました。
クソ寒いのにビールを頼んだのは、少しでもお金を落として帰りたいという私の気持ちです。
壁は息子さんが塗られたそうです。このヤバイ感じ。味があっていいです。
なぜか窓を黒い板で塞いでいます。この板がイタリアらしく緑・白・赤であれば面白そう。伊太だけに・・
早っ!提供時間がめっちゃくちゃ早いです。3分ほどしか経ってません。ジェノベーゼと生ビールです。
ああ・・旨い。まさにジェノベーゼです。パスタが合うのだからラーメンでも合うわな。味の感想は後で言います。
アスパラの青臭さがいい感じです。ヤングコーン食べたの10年ぶりだなぁ。
麺がとても美味しいです。まさに小麦香る麺という感じです。パスタと中華麺の中間という感じでしょうか。
生ハムも美味しいですね。これが入ると急にイタリアンらしくなります。
生ハムとビールは間違いなく合います。余裕が出てきたら得意なイタリアンのレシピからビールに合うツマミを提供しても面白そうですね。
そういえば替え玉があったなと思って見たら、ずいぶん独特な食べ方だなオイ。
ということで替え玉を頼んでみました。おすすめ通り岩塩をかけてみます。削るタイプなのでゴリゴリします。
あー、言われてみればこういう食べ方も面白いかも。麺の量が少ないので3玉くらい欲しいですね。
上に書かれたメニューは佐瀬社長の直筆らしいです。良いんじゃないの。メニュー増えたらまた書きに来てヨ。
店を出るとこんな感じでした。暖簾のロゴがカッコいいですね。
まだ昼前なのにこの行列です。あらためてテレビの力は凄いと感じました。長く繁盛してほしいと思います。
いいと思った点
株主目線でいい点を簡単に述べていきます。
提供時間が早い
最初に8人入店してから、奥様がお一人づつオーダーを聞いて回りましたが、私のを3分程度で提供した後も、あれよあれよと全員に提供が終わりました。
これは凄く早いと思います。
提供時間に目をつけた佐瀬社長は凄いですね。
行列が出来るお店にとって提供時間が遅いのは命取りですから。
あまり長いとお客さんが並んでいる途中で帰っちゃいます。
もし行かれる人がいたら行列が出来ていても迷わず並びましょう。
そこまで待たずに食べられるはずです。
味
味はとてもおいしいです。
ジェノベーゼの元は、バジルとニンニクとオリーブオイルです。
チーズが載ってるので少し濃厚です。
豚骨らしさはよく分かりませんでしたがジェノベーゼをスープとしてゴクゴク飲める仕上がりでした。
小麦香る麺との相性もいいと思います。さすがです。
疑問点です
かなり細かいですが疑問点にも触れておきます。
飛び散ったスープは拭いたほうがいい
ちょっと細かい話ですが、器のふちにスープが飛び散っていました。
スープの境目まで深入りする必要はないですが、上の方は軽く拭いた方がいいかもです。インスタ映えとかもありますし。
もう少し熱い方が
熱いものはより熱く、冷たいものはより冷たく提供するのが鉄則です。
提供時間も大事ですが、器も熱々に、スープも熱々にした方が美味しいです。
正直提供時間は超がつくほど早いので、もう少し調理に時間をかけても誰も文句は言わないでしょう。
料金について
ジェノベーゼのパスタを食べた人はご存知だと思いますが、ジェノベーゼのパスタソースはバカ旨です。
それからするとこのスープを飲んだ最初の印象は少し薄いと感じました。
でもラーメンスープは飲み干すものなので、これで良いと思います。
あまり濃いと飲めませんし、旨味だけを求めるのは違うと思います。
ただ、もう少し濃くても良いと思います。
でもこれはホットランドが手掛けたゆえの味付けだと推測します。
「築地銀だこ」もそうですが、毎日食べても飽きがこない味にわざとしている感じがします。
そう。もし毎日食べてもらうことを想定しているのなら、価格は少し高いですね。
普通のラーメンでも900円だとチャーシューに味玉がついてくるくらいの金額です。
これはポポラマーマのメニューですが、ジェノベーゼは825円(税込み)くらいです。
外食にたまの贅沢を求めるなら900円でOKですが、近所の人や学生さんに毎日食べてほしいのなら少し値段は抑えた方が良さそうですね。
今後を考えるならばの話です。
今後とは・・・
それはもちろん、この実籾を第1号店にした上での㈱ホットランドによる「伊太そば」全国展開です!
もしそうなれば、ホットランドの株は面白くなりそうです。
飽きがこないのか
ときに、漫画「美味しんぼ」の38巻にラーメン戦争という章がありました。
そこで主人公の山岡四郎が敵とラーメン勝負をするのですが、そこで言っていた一つの結論があります。
「ダシは和風と中華風にまたがるべきで、洋風に傾いてはいけない」
です。
「日本人や東南アジアの民族的な味の好みをはずしてはいけない」
「グルタミン酸の味を生かすことが必要」
とも言っていました。
確かに日本人の好みは昆布や大豆などのグルタミン酸系のうまみです。
ですが、大阪にある「どうとんぼり神座」は洋風スープですがとても繁盛していますし、伊太そばの4種はすべてパスタに存在するものなので、ラーメンにして合わないとも思えません。
ラーメンとして今後も飽きられないかどうか、そこは見極めが必要でしょうね。
私は何度も通えるほど近くに住んでいないのでそこまでは調べられませんが、いい結果になることを期待します。
テレビの話、盛ってない?
これは言わなくてもいい、むしろ言っては大変失礼なことかもしれないのですが、どうしても気になるので言わしてください。
「きむらさん家」ご家族がTBS「坂上&指原のつぶれない店」に出演した経緯は、御主人か奥様が番組に投書したらしいです。
その文面はテレビにも出ていましたが、要するに自転車操業で日々の生活にも困窮していてこのままでは倒産してしまうという内容でした。
息子さん達も野球の道具が壊れても我慢して使っていたそうです。
その極貧生活がテレビマンの目に留まって企画が決まったのでしょう。
でもね、お金もない、野球道具も買えない、明日の生活もままならず、倒産寸前のお店を切り盛りしているそのご家族全員が、
なんであんなに太ってるのだろう・・(^^;
と思いました。
ゴメンなさいOrz
本当にゴメンなさいOrz
でも投資家という人間は色んな側面で物事を見なければいけないのです。
実は、このアイデアは全て木村さんが考えていて、ホットランドの佐瀬社長は後で取ってつけたオマケだったらこの話はパア。
あの坂上忍ならやりかねない・・・
それが頭をよぎっただけなのです。本当にゴメンなさい。
ま、この話は冗談です。ストレス太りとかありますもんね笑
私も人のこと言えませんし。
まとめ
話は以上ですがいかがでしたでしょうか。
冒頭でも言ったとおり、このお店はホットランドの所有物ではありません。木村さんご家族のものです。
ここまで来るのには、ご主人や奥様だけでなく息子さん達までもが一緒に支え合い、堪え忍んだ日々の苦労と努力があります。
しかし今回、佐瀬社長やその社員の皆さん、建築士の人達、テレビ局の方々など、とても多くの人がこのプロジェクトに関わったはずです。
既存店の分析・再建計画・経営面や運営面を考えた人達、一緒に商品開発をしてくれた人達、建築士の人も安価に改装する必要があったので大変だったと思います。
商品開発には、ホットランドの厨房設備で行ったそうですし、人材だけでなく材料費もかかってます。
それ以前に、イタリアンラーメンなんて頭の片隅にも思わなかったはずです。
それゆえ、そんな大恩ある佐瀬社長から「株式会社伊太そば」としてお力を貸して欲しいと頭を下げられたらNOとは言えないと思います。
ただ、ホットランドの佐瀬社長は
「ボランティアができない人に築地銀だこはできない」
と普段から言っています。
そういう人間に「きむらさん家」を取り込んでやろうという下心は微塵も無いとも思えます。
ただ、こんなラーメンは見たことありませんし、イオンのフードコートに出店すればジャンジャン人が来るでしょう。
テレビの力を使って大々的にPRしたこのお店を、あのパッとしない業態を抱えるホットランドが、このまま何もせず実籾の1店舗だけで終わらせるはずがない。
というのが下心丸出しの私の考えです笑
ぜひ豚骨イタリアンラーメン「伊太そば」、足を運んでみてください。
記事は以上になります。ご覧下さりありがとうございました!
続編がございます。後日行って参りました。
色々と改善されていましたので、よろしければご覧ください。
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