今回の記事は、毎年元旦に行われるテレビ朝日系列のABCテレビによる、ダウンタウン浜ちゃん司会の番組「芸能人格付けチェック」についてです。
音楽の四重奏とオーケストラの2つを見事正解したので、調子に乗って、私が思ったコツについて書こうと思います。
四重奏
下記引用です。
ピアノとヴァイオリンとチェロの四重奏で音色を聴き分ける「音感」チェック。ヴァイオリンは、アントニオ・ストラディバリが1667年、若干24歳のほとばしる才能で作り上げた「ストラディバリウス・ジェギンス」、ストラディバリウスと並び称される名器で、世界におよそ60本しかないグァルネリの中でも最も充実したと言われる1970年に作られた「グァルネリ・デリ・ジェス」の2本。そしてチェロもストラディバリウスで、実際に演奏に使えるのは世界に30本ほどしか残っていないと言われるうちの1本が用意され、この3つの弦楽器だけで総額35億円(!)。さらにピアノは現在市販されている中で最も高いグランドピアノ「スタインウェイD-274」が用意され、これらの四重奏の音色を当てる。聴き比べるのは、初心者用ヴァイオリンとチェロ(総額80万円)、そしてタケモトピアノの倉庫に眠っていた中古のピアノだ。演奏を聴く前は、絶対の自信を見せていたGACKTが選んだのはABどちらなのか?
ピアノ、ヴァイオリン(2本)、チェロの四重奏。総額80億円の名器中の名器に対し、もう片方は学生用や中古品。
ピアノは聴かない
ピアノは中古品との話ですが、スタインウェイであろうと人が使えば中古品です。
もしかしたらタケモトピアノもスタインウェイかもしれない。
そんなことはないと思いますが、テレビならやりかねないし、もしそうであっても嘘ではないのが怖い。
ゆえに判別は難しいと思いますので、初心者用楽器である弦楽器に注目しましょう。
弦楽器の胴鳴りを聴こう
プロ中のプロは違うのかもしれませんが、弦楽器の弦は基本的には消耗品なので高品質で高価といっても限度があります。
ギターの弦もそうですよね。
だから両者とも弦自体は同じとみていいと思います。
何が違うのかというと本体の木材。
ギターもそうですが、入門器と高級器では木の材質や塗装や状態や形状などが全く違います。
木が違うと何が違うのかというと、本体の胴鳴りが違ってくるのです。
弦の鳴りが本体の中で反響するのですが、木が良いとふくよかにゴージャスに鳴ります。
安物の楽器は安い木材なので、ゴージャスどころか響きません。
弦は鳴って当たりまえですから、本体が鳴っているかを聴くことが攻略法だと思います。
大きな音に惑わされるな
80億と数十万なので普通に考えると全く違うはずですが、なぜか問題として成り立つのです。
おそらくバレバレだと問題にならないから、番組プロデューサーから惑わすように演奏してほしいと言われているのかもしれません。
演奏者はプロなので悪い楽器でも上手に引くことができます。
悪い楽器を素人に良くみせようとする一番簡単な方法は「音量を大きく弾くこと」です。
特に最初の出だしを大きく弾けば、さきほどの演奏との違いを印象付けられます。
「さっきより音が大きく印象的だったので、こっちが35億です!」←間違い
それはただ音が大きいだけなのですね。
これに騙されてはいけません。
弦楽器はより黒い方が高価
上級者が持ちたい楽器は、本体の木材が深い色合い、もしくは黒光りした木目の楽器を選ぶ傾向にあります。
そして高級器の多くがその傾向にあります。
テレビではボカして直接見えないようにしているので、今回は難しかったですが、木の色が薄い方は安物と疑うのも良いと思います。
でも、テレビなのでそこらはいくらでも細工できるのでやはり音を聴くのがいいでしょうね。
四重奏結論
ということで結論は、悠久の年月を刻む、本体が奏でる深い胴鳴りを聴け。
安物はよく聞くと、弦は鳴っているけど、本体が鳴っていないのがわかると思います。
これが攻略法になります。
オーケストラ
以下引用です。
プロのオーケストラ「東京フィルハーモニー交響楽団」と、アマチュアのオーケストラ「オーケストラ・セレーナ」の演奏を聴き分ける。1911年に誕生した「東京フィルハーモニー交響楽団」は、日本で最も長い歴史を持ち、海外公演も積極的に行うなど華々しい活躍を続ける国内屈指のオーケストラ。一方の「オーケストラ・セレーナ」は、2010年に発足した東京都内で活動するアマチュアオーケストラ。団員のほとんどが平日は働きながら、年1回の演奏会を中心に活動している。はたして格付けマスター浜田が入るのは、ABどちらの部屋なのか!?
プロ中のプロ、東京フィルハーモニーと、アマオケの違い。
アマオケやといってもプロ並みにウマいところはあります。
学生でもプロ並みにウマいところもあるので、判定は難しそうに思えますがこれは簡単。
ソロを聞くな、ハーモニー部の個人の能力をチェック
学生でもアマチュアでもプロ並みにウマい人は結構います。
ところが全員が全員ウマいわけではありません。
もちろん技術は一定水準以上ですが、全員が全員プロを目指しているわけではありませんから、どうしても差は出ます。
ところがプロは全員が全員ウマいです。
ハーモニーでも完璧に合わせてきます。
それが学生やアマは力量が一定ではないのでいまいち甘いです。
そこを付けば見破るのも簡単。
ただしソロ部に関しては、アマチュアであっても、選ばれし者がそれなりの練習を積んでくるから、あまり差がない場合があります。
なので、ハーモニーの部分で、個人がおかしな音を出している、そのほころびを探せばいいです。
ほころびが無い方がプロ。ある方がアマチュアです。
特にパーカッションや木管楽器や金管楽器の高音部は差が出ます。
プロでもわざと下手に弾かれたら解らないのでは?と思うかもしれませんが、プロの楽団は頼まれてもそんなことはやりません。
沽券にかかわります。
演奏の失敗もありえません、だからプロなのですね。
特に東フィルなどは、演奏者一人一人がたくさんのお弟子さんをもってる大先生ばかりです。
音の出だしが揃っているかをチェック
プロはろくに指揮も見ていないくせに、音の出すタイミングは完璧。
だがアマは結構バラバラ。
リズム感といかテンポ感が疎いのでしょうね。
今回はこれが一目瞭然でした。
演奏全体のテンポにそれぞれがピッタリ揃っているか確認すればいいです。
楽器の色は役に立ちません
さきほど四重奏で伝えた楽器の色はこちらでは通用しません。
私は学生のときにクラリネットをやっていましたが、持っている楽器はフェスティバルという最高級に近い楽器でした。
もちろんアマチュアですが、お金は出せるのでそこで見分けるのは困難だと思います。
まとめ
以上でございます。
格付けチェックのように、知識だけのクイズではなくて、能力や感性を試す問題って面白いですね。
特に音楽のように、視聴者が参加できるのはすごく楽しいです。
来年も2問とも正解を目指します。
こんどやるときは吹奏楽の東京佼成と淀川工業高校でやってほしいです。
丸谷先生が元気なうちにね。
個人的な見解なので間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。
ブログをご覧くださりありがとうございました。
2020年12月追記
さて、コロナで大変ですが今年もいよいよ終わりですね。
早くも2021年元旦の格付けチェックの予告が出てますね。
音楽は弦楽四重奏だそうですが、スマホから事前に聞けて投票できるみたいなのでぜひ試してみてください。
これこそこの記事が一番生きる問題ですね。
ネタバレになるので言いませんが、超簡単です。
弦だけが鳴って本体が鳴っていない方が安物、弦楽器の胴鳴りを聴くんですよ!!
それでは皆様、よいお年をお過ごしください。
2021年元旦追記
前置き聞いてますが、これかなり難しいような気がします。
番組さん本気出してますね。これはやばい笑。
四重奏の事前投票やらかしたかもです。
鳴っていない方が安物と言ったけど、Bのバランスの悪さと、妙な強弱のつけかたが気になってきた。
演奏者が盛っている気がする・・・。
果たして・・。
はい、吹奏楽は不正解で、四重奏はなんとかAで正解しました。
これは両方とも難しいです。
そもそも吹奏楽はテレビ音声では判別不可能ですよ。
Aもまさにプロのお手本のような演奏でしたね。
落ち着いているのがプロ、雑ながらに元気があるのが学生というのが一般的なので、番組側はその逆を付いてきたかもです。
プロ並みの学生に落ち着いた演奏、プロに元気な演奏をされたらわかんないですwww
四重奏は正解と言いましたが、最初はずっとBだと思っていました。
上記のとおりBは上手に魅せようと演奏している感がありありとあったので、怪しいと思ってスマホ投票を急遽変更しました。
なので正解といってもかなり厳しいです。
雑さと胡散臭さでAに変更したのが功を奏した感じです。
Bは響きムンムンでしたが、Aは響きなんてなかったので、胴鳴りが攻略とか言ったら逆に惑わされると思います。
楽器の色は断然Aでしたね。Bは安っぽさでテカってましたので。
ということで攻略法なんておこがましいですね笑。失礼いたしました。
読者の皆さま、良い年になりますように願っております。
ご覧下さりありがとうございました。
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