東京都の立川市に「まんがぱーく」という漫画が読み放題の場所があるのをごぞんじだろうか。
私も過去に2回行ったことがあるのだが、たいへん素晴らしいところなので、再度この盆休みに行ってみることにしました。
場所はJR立川駅を降りて南口を出て、左にずんずん進むだけ。方向さえ間違わなければ一本道。以下参照にて。私が住む市川市から遠いのが難点。
やや大きめの交差点を超えると右手に見えるこんな建物。この2階がまんがぱーくだ。正面入り口から入り、階段で2階に上る。
立川まんがぱーく。コミカルな看板がお出迎え。ここホント凄いんですよ。これを目当てに立川に住んでもいいくらい。
店内見取り図はこんな感じ。ズドーンと広い漫画コーナー。食事もできる。利用料金は大人400円、小中学生は200円。
館内では走らないでくださいと貼ってあるが、大人が子供をノックアウトしてる図にしか見えない。
ロッカーに靴を入れ、利用料金(大人400円・子供200円)を投入して鍵をする。すると・・・
ロッカーキーにこのカードがついてくる。このカードを入場口にかざすとゲートが開く。そういう仕組みだ。
館内は果てしないほど漫画がズラリ。漫画の図書館といっても過言ではない。
今も昔も図書館という場所は「はだしのゲン」が唯一の漫画というイメージだが、ここはまるっきり違う。
オススメ漫画コーナー(仮)に、なんと!利根川先生の図書が鎮座しているのだ。なんとカジュアルな。
(私が)子供に読ませたい漫画5位以内にランクインするインベスターZ。ちなみに右の極道めしは1ミリも面白くなかった。
というか何でもある。とにかく無い漫画を探すのが難しいほど。あらゆるジャンルの漫画が1巻から最新刊まで取り揃えてある。
棚はジャンル分けされており、棚の上に表示がしてある。
置いてある漫画の量は膨大で、とても探しきれないことが多い。そういうときのために漫画検索ができる。置いていない漫画はリクエストも可能だ。
館内には秘密基地みたいな個室スペースが多く用意されているが、混雑する土日等は開館から長蛇の列ができるため速攻で埋まる。使いたいのなら開館30分以上前から並んだ方がよさそうだ。
絵本コーナーもある。館内はいい感じに畳が敷かれているので、すこぶる居心地がよい。
館内はかなり広いのだが、とにかく人が多いので読む場所がなくなってくる。終いにはこの絵本コーナーに座りだす大人もでてくる始末。困った大人たちだ。
と言いながら私も絵本コーナーに座る。カイジが実に絵本コーナーに似つかわしい。畳が気持ちよい。
さて、腹が減ったので食事にする。メニューを紹介しよう。
ビーフカレー・チキンカレー・ハヤシビーフ。それぞれ大380円、中280円、小230円と恐ろしく安い。東京で一番安いのでは。
ラーメン、きつねうどん、焼きそば、各250円。わけがわからん。何この安さ。
餃子200円とアメドグ120円は妥当なところだが、枝豆50円は凄い。
唐揚げ120円、たこ焼き120円。ついつい頼んでしまいそうな値段だ。
そして驚きのパンケーキ90円。なんなんだこの価格設定は。
今日は暑いから食後のデザートはジェラートで決まりだな。
と思ったら、ソフトクリームまである。どちらにするか悩ましい。安いし両方頼もうか。
ドリンクメニューはホットコーヒーとアイスコーヒー。いたせりつくせりだ。
そして名物の生絞りオレンジジュース。まんがぱーくに来たらコレを頼まないとね。
一番の驚きはお酒を売ってるってこと。7割近くが子供なのに。この自由さが凄いのだ。
メニューの中には冷凍のものが多いので電子レンジでチンする仕組みだ。
券売機があるので食券を買いましょう。
チキンカレー(大)と、昼間っから失礼してトリスハイボールをたしなむ。カレーは冷凍ではないのでご安心を。
ここがいちおう食事スペースだが、数席は食事以外でも使える決まりゆえ、ご覧のとおり陣取って漫画を読む人もいる。もちろん昼飯時はほぼ満席だ。
なので、ダルサンを履いてテラス席に移動する。ダルサンはこの後ろにもたくさんあるのでご安心を。
なかなかいい感じのテラス席。もちろん漫画を読むこともできる。今日は暑いからそんなに人はいないけどね。
どうだろう。結構な広さだ。ここが満席になったのはあまり見たことがない。すなわち余裕をもって食事ができる。
さて席について実食といくか。ウム、ご飯の量も申し分ない。旨そうだ。
外はかなり暑いのだが、ここは日陰なので、そんなに苦しいほど暑くはない。涼しくていい感じです。
チキンカレーは結構辛いね。なんかレッドタイカレーみたいな味がする。チキンとビーフで味が違うみたいなので食べ比べてもいいかも。安いし。
さて、食事が済んだらまたガッツリ漫画を読む。腹が減ったら食事をする。その繰り返し。これを天国と言わずして何と言おうか。
最近は学習マンガって言うんだね。「最強伝説黒沢」とかまさに学習マンガだよね。闇金ウシジマくんも含まれているが大丈夫か?
さて喉が渇いたので、名物の生絞りオレンジジュースといこうか。あらかじめコップに絞る前のオレンジが入っている。
後ろにはオレンジが山積みしてある。やる気満々だなオイ。
バヤリースとはまるで違う味。さすが生絞りだ。旨い!
90円だから食べないと損ということで、特に腹も減ってないのにパンケーキを食す。安いって罪だな。
ということでまんがぱーく最高です!立川市素晴らしい。名前が似てる市川市完全敗北の瞬間でした。
一応整理しますと、
- 入場料が安い(朝から晩まで漫画読み放題で400円はコスパ高すぎです)
- 食事が儲け度外視の安さ(冷凍が多いけどそれにしても安い)
- 従業員が親切(ほとんど女性で、みなさん神レベル)
- 本の品揃えがカジュアル(暴力系もエロ系も問わず置いてる)
- 全面禁煙(喫煙を許したら終わりですよね)
- 全面畳(最近は畳の感触に触れることが少なくなったので良いと思います)
- そこそこ広い(土日はかなりの人だけど、窮屈なりにもなんとかなる広さ)
- 設備が充実している(サンダルの数とか)
あと、とにかく自由度が高いですね。
酒が飲めて、エロに近い本(青年誌)も置いてて、館内どこでも飲食可で、皆さんそこら中に寝転がって本を読んでる。
これだけ自由度が高いと、ベラベラお喋りしたり、喧嘩したり、泣いたり、本を破いたり、飲食物をこぼしたり、金を払わず侵入したりする輩まで出てきそうだが、パッと見た感じは問題はなさそう。
皆さんこの漫画天国の素晴らしさに溺れているせいだろう。人間が本来もつ邪な心が消え失せている。極楽に悪人はいない、そういうことだと思う。
性善説に基づいているというのか、そういう仕組みで動いているのも素晴らしいと思いました。
色々考えると、このクオリティだと税金使わないと無理ですね。民間じゃ無理でしょ。
そういう意味ではここにお金を突っ込む立川市は素晴らしい。我が町の市川市も見習ってほしい。
私に2,246兆円の資産があれば、日本中に同じような施設を作るのだが、世の中なかなかうまくいかないらしい。
問題点を強いてあげるなら、
- 混雑する(開館時間AM10:00に行ったら2階から地下1階まで行列ができていました)
- 漫画の量が多くて胸焼けがします
- 漫画の量に目移りして読み始められない
- 漫画をパクるやつがいるみたい
くらいかな。混雑するけど好きなところに寝転がって読めるし、テラス席も広いので不自由はしないと思います。
「本を家に持って帰らないでね」と、やんわり張り紙で注意してあったので、やっぱりパクるやつがいるみたい。
それやっちゃ終わりですよ。まんがぱーくを失いたくなければ、絶対止めてほしい。
とはいえ、一定の秩序は保たれていると思います。素晴らしいところです。立川まんがぱーく、永遠なれ!