今回は株についてのお話しです。
最近優待銘柄を物色しているのですが、面白そうなところがあったのでご紹介します。
それが株式会社ホットランド。
皆さんお馴染みの「築地銀だこ」の会社です。
銀だこはかなり前に一回だけ食べたことがありましたが、正直あまり美味しいとは思いませんでした。
大阪人の私が今まで食べてきた、外がふわふわのたこ焼きではなく、外がカリカリで油で揚げた感じのたこ焼きだったので、ちょっと微妙だなと思いました。
やっぱりたこ焼きは大阪だな ( *`ω´) ドヤァ
と思っただけでした。
恐らく多くの大阪人も同じ感想だと思います。
その私がなぜ「築地銀だこ」のホットランドを面白いと思ったのか。
それを順に説明していきます。
恐縮ながらネットで入手した情報も使わせてもらってます。
尚、結果的に私が株を推奨しているように聞こえるかもしれませんが、株は買い時を間違えると大損しますし、もし損をされても、私は何も責任を負いませんのでご了承のうえご覧ください。
会社について
ホットランドはタコ焼き屋のくせに発想が若く特色があってどんどん面白いことをやっています。
1つ1つお話ししていきます。
たこ焼き屋のくせに規模がデカイ
日本とくに大阪にはたこ焼き屋がたくさんあって、老舗の「大たこ」「わなか」「たこ昌」をはじめ、最近は「くくる」「会津屋」「十八番」「てこや」など色々ある。
でも株式市場に上場している会社はこの「ホットランド」だけ。
しかも東証一部上場です。
本記事執筆現時点で
- 「わなか」は12店舗
- 「大たこ」は1店舗
- 「たこ昌」は4店舗
- 「会津屋」は10店舗
- 「十八番」は5店舗
- 「てこや」は39店舗
最近名前をよく聞く「くくる」でさえ48店舗。
「銀だこ」はもうすぐ500店舗です。
明らかに驚異的な数字、もはや独り勝ちといっても過言ではありません。
規模が大きいと色んなことができます。
研究開発、社会貢献、集中購買、海外展開、セントラルキッチン、広告やメディア戦略。
東証一部上場ですから他の大企業や海外にも信用度が高くジョイントも容易です。
業績も業容もまだまだ成長段階ですし、ホットランドの今後に目が離せません。
面白い取り組みをさらにご紹介していきます。
自動たこ焼き器
たこ焼き屋の中で一番コストがかかるのが人件費。
たこ焼きはああ見えて技術がいるので、焼き手を育成するのも時間がかかります。
この売り手市場のご時世だと人件費だけでなく育成する手間もたいへん。
さらにたこ焼きは焼くのも時間がかかるので、待ち時間が長ければ客も離れるので、それがボトルネックになることもあります。
それらの問題を緩和するのがこれ。自動たこ焼き器「匠」
このたこ焼き器を使えば、25分かかるたこ焼きが8分30秒で焼けてしまうという代物。
たこ焼きを焼く動画はYouTubeにたくさんありますが、たこ焼きって結構時間がかかりますね。
最低でも20分はかかります。
すでに敵なしのホットランドですが、これでさらに有利になります。
とはいえこの機械は完全自動ではないので、店員さんの返しは必要です。
「およげ!たいやきくん」の歌に、毎日毎日焼かれて大変という表現があるけど、焼く方も大変です。
焦がさないように手早く焼かないと焦げてしまうので、緊張感もあって結構慌ただしい。
なので機械がグルグル回してくれるだけでもかなり助かるはずです。
しかも、たこ焼きを焼くのは同じ作業の繰り返しなので、バイトが辞めることも多いはず。
焼きを短期間で習得できるなら、焼き手をローテーションすることも容易。
バイトが休むなどの、いざという時の対応、また作業のマンネリ防止にもなるのではないかと推測します。
尚、この自動たこ焼き器は某企業が作っていたものらしいですが、その会社をホットランドが子会社化したらしいので、実質ホットランドのもの。
そしてこの機械は特許出願中。
ゆえに、独走状態にますます拍車がかかりそうです。
タコの海外調達
通常たこ焼き屋がタコを仕入れるなら豊洲市場のような国内の市場から仕入れるのが普通だが、年々価格が高騰しているのが悩みのタネ。
タコが無いとたこ焼きは焼けませんから、ホットランドだけでなく同業のたこ焼き屋も悲鳴をあげているはず。
なので大量に買い付けて材料費を安くあげたいところだが、小規模のたこ焼き屋には無理な話。
そこへくるとホットランドは使うタコの使用量は半端ないので、海外から調達するなどの大胆な買い付けが可能。
モーリタニア、チリ、ベトナム、インドネシアなどタコの原産国や加工場をおさえ、さらに新規開拓をして価格上昇を抑制する取り組みをしている。
さらにはタコ壷漁まで。
ここまで出来る企業は今のところホットランドしか無いはずです。
タコの養殖
さらにホットランドはタコの養殖事業にも取り組んでいます。
熊本県上天草市、天草漁業組合、宮城大学、東北大学、東海大学、宮城ヤンマー、石巻水産業者、さらに国の関係機関とも協力を得ながら進めています。
すでに養殖技術は確立しているようですが、生存率にはまだまだ課題が残るので、産業化には至っていないのが現状らしいです。
それが改善され産業化でき、もし世界初の陸上養殖に成功すれば株価はとんでもないことになりそうです。
とはいえ、これは夢物語なので話半分に聞いておきましょう。
自社製のお好み焼き器
ところで、たこ焼きは日本が誇る文化ですが、個人的はお好み焼きの方が優れていると思います。
理由は2つあります。
1つ目の理由は「お好み焼きの原価はエゲツなく安いから」です。
前述したとおり、たこ焼きの「タコ」は高価です。
たこ焼きはその名のとおり、タコ以外を具にすることはできません。
しかし、お好み焼きの具材である豚肉は豚コレラなどが流行ろうと、豚インフルエンザが産まれようと、世界中から入手できます。
さらにお好み焼きは豚でなくてもエビ・牛肉・イカ・モチ・カキなどフレキシブルに変化させられます。
なぜなら「お好み」だから。
お好み焼きは、コストが安いだけでなく、品種をバラエティにすることもできますし、世間の流行に合わせることも容易です。
タピオカが流行ならばタピオカを入れればいいのです。←無理
そして2つ目の理由は「食事として食べられるポジション」です。
たこ焼きは手軽に食べられる庶民の味と称されますが、問題なのは食べどき。
食事としては軽すぎるし、おやつにしては重すぎる。
ある意味「カニパン」なみに悩ましい立ち位置だと思います。
それに対してお好み焼きは昼食、夕食のポジションを確立している。
昼食や夕食で「お好み焼き」を食べたというと何も言われませんが、「たこ焼き」を食べたと言うとそれで足りるの?と心配されますよね。
中に入っているものはあまり変わらないはずなのに。
これだけたこ焼きをdisっておいて、なにが言いたいのかというと、現在ホットランドではお好み焼きも売っているのです。
これは大いに期待できます。
そこでさらに期待できるのが、自社製お好み焼き器。
これを使えば通常25分かかる焼き時間が5分に短縮できるらしい。
ホントかよ?という時間設定けど、幾分かは短縮できるに違いない。
これも特許出願中らしい。
いづれにせよ、お好み焼きを売るのは大賛成。
単体ではイマイチ物足りないたこ焼きだが、お好み焼きとセットで販売すれば立派な食事として成り立つ。
小腹が空いたときはたこ焼き、昼食や夕食はお好み焼きとたこ焼きのセット。
こうなるともはや「銀だこ」には死角が無いと感じます。
海外展開
ホットランドは海外にも店舗があります。
香港・台湾・中国・マレーシア・タイ・インドネシアなどを中心にもうすぐ海外100店舗。
ASEAN諸国を中心にさらに店舗を拡大していくらしいです。
私は冒頭で「銀だこ」のたこ焼きが微妙だと言いました。
しかし関西人の私としては、日本の文化である「たこ焼き」を海外に広めようという姿勢は非常に好感が持てます。
そうです。たこ焼きは日本にしかありません。
こんな丸い鉄板でくるくる回して作るような七面倒な食べ物。
でもその美味しさは本物。だからこそ広めたい。
それをホットランドがやってくれるなら応援するしかないでしょう。
居酒屋の展開
昼食にも夕食にも向かない、おやつ用途でしかないたこ焼き。
そんなたこ焼きですが、あるものと組み合わせると突然なくてはならない存在になります。
それがアルコールです。
- たこ焼きにビール
- たこ焼きにハイボール
- たこ焼きにチューハイ
- たこ焼きにホッピー
どれもこれも超絶に合います!!!
おそらくこってりソースが塗られた熱々のたこ焼きを口に頬張り、キーンと冷えたハイボールなどのシュワシュワで洗い流すときに脳内に快楽物質が分泌されるのだと思います。
たこ焼きでお酒を飲もうという発想は神ですね。
とても良いと思います。
「銀だこ」だけでは頭打ちだったホットランドが急成長しているのがこの「居酒屋」という業態。
- 銀だこハイボール酒場
- 銀だこ大衆酒場
- ギンダコ横丁
業態はご覧のとおり3つほどあるけれど、実際のところあまり変わり映えはしません。
大衆酒場が低価格というイメージかな。
面白いのはギンダコ横丁。
これは後述するホットランド系の店舗(おでん・お好み焼きなど)がジョイントする集合体なので相乗効果があって面白いです。
これからこの居酒屋業態に力を入れると宣言しているので特に期待できます。
次にお話するのが、ホットランドに所属するたこ焼き以外のパッとしないその他の業態。
これについてお話しします。
新業態の展開(たい焼き、おでん、お好み焼き、カフェ、アイスクリーム)
たこ焼き以外はパッとしないと言ってしまいましたが、その話になります。
ホットランドは「築地銀だこ」以外にもやっています。
自社ブランドとグループ会社のブランドがあるが、ざっくりこんな感じ。
- 銀のあん(たい焼き屋)
- コールドストーンクリマリー(アイスクリーム屋)
- おでん屋たけし(おでん屋)
- 大釜屋(たこ焼き)
- ごっつい(お好み焼き)
- 日本橋からり(天ぷら専門店)
しかし、なんでこんなに季節に左右されるものばかり扱うのだろうか理解に苦しみます。
おそらく「コールドストーンクリマリー」はオワコンっぽい。「日本橋からり」も名前が変だし店舗も増えないのでオワコン候補。
「おでん屋たけし」も夏におでんとか食べる人がいるのか甚だ疑問です。
期待できるのはお好み焼きの「ごっつい」とたこ焼きの「大釜屋」
でもこれは自社ブランドでなく買収したグループ企業なので期待できて当然。
一般の人で聞いたことがあるのは「銀のあん」だと思う。
これはクロワッサンたい焼きも扱っていて美味しい。
でも夏場には売れないと思う。
こういうと何も良いところが無さそうに聞こえるが、その通りホットランドは「銀だこ」以外にほとんど良いところがないのです。
ただ1点、今後面白い業態が産まれる可能性があるのでそれを後述します。
TV戦略&伊太そば
はい、さっそく前述した面白い業態の話です。
いつだったか忘れちゃったけど、だいぶ前にテレビを見てたらたまたま「坂上&指原のつぶれない店」という番組をやってたのです。
この時間はちょうど「イッテQ」を見ている時間帯なので、この番組が目に入ったのは恐らく運命の申し合わせでしょう。
「つぶれない店」というお題なので、一見潰れそうだけどなぜか潰れないお店を特徴つきで紹介する番組だと推測。
まぁ「がっちりマンデー」のパクリかなと思っていました。
そこで出てきたのが、千葉県習志野市の実籾というところにある「木村さんち」という名前の家族経営のイタリア料理屋さん。
旦那さんと、奥さんだけで切り盛りされているが、場所も悪くてまったく流行らず倒産寸前。
そこから先は本当か嘘かわからないけど、奥さんが番組に投書してお願いした結果、立て直し請負人を派遣することになったという経緯。
その立て直し請負人が㈱ホットランドの社長である佐瀬さん。
そしてお店を改修して出来たのが、イタリアンラーメンの「伊太そば」
ビックリしました。
ラーメン屋にする発想はまったく無かったです。
この店はすでに訪問済なので追って記事にしたいと思いますが、今のところ毎日長蛇の列で大人気です。
なぜこれが「ホットランド」が面白いことにつながるのか。
それは番組を通じてホットランドや社長さんの経営手腕やお人柄が宣伝されたこともあるけれど、何よりこの「伊太そば」がいまだにホットランドと繋がりがあるのではと推測するところにあります。
なぜなら「伊太そば」はホットランドやその関係者の協力なくしては誕生しえなかったからであり、決定的なのは「伊太そば」のロゴ商標をなぜかホットランドが申請していたからです。
もしかすると、もしかするとホットランドは習志野市実籾の「伊太そば」ごと自社の業態に加えるのではないかと睨んでいます。
実際のところはわかりませんが、そうでないにせよ社長自らメディアに出演してブランド力を高める取り組みは評価できると思います。
冷凍食品事業
銀だこは冷凍食品もやっています。
もちろん「築地銀だこ、たこ焼き」の冷凍です。
冷凍たこ焼きというものは現在ではスーパーでもコンビニでもいろんなメーカーが出しています。
ニチレイ、テーブルマーク、ニッスイ、PBブランド品(セブン)などたくさんありますが、どれもこれも300円以下という価格でそこそこ美味しい。
それに対して冷凍銀だこの価格は500円もします。
でもちゃんと売れているそうです。
不思議ですね。売れているなら株主としては文句ありません。
おそらくコンビニやスーパーだけでなく、カラオケボックスなどに卸しているのだと推測します。
さらに冷凍は店舗で採用されている自動タコ焼き器「匠」ではなく、完全全自動で作るそうなので作れば作るだけ利益が出そうです。
さらに前述した「たい焼き」も冷凍食品として出しているそうです。
いやはや、ここまで多角的にやっているのは大企業ならではだと思います。
なぜか好かれている「銀だこ」
冒頭にも言ったとおり、個人的にはあまり美味しいと感じない銀だこ、そして他店よりも高い「銀だこ」
それなのに「築地銀だこ」は皆んなから愛されているのです。
一度Twitterで「銀だこ」を検索してみてください。
- 銀だこ食べたーい
- 銀だこ大好き
- やっぱり銀だこだな
- 今日の昼は銀だこです
- 銀だこに来ております
など、お前ら銀だこの回し者なんじゃねーのと思うほど、ネット上には銀だこの投稿が多く、評判もすこぶる良いのです。
中には
- 銀だこはたこ焼きではなく揚げたこ
- 高いしマズい
という意見もありますが、好感を持っている意見の方が遥かに多いのです。
いづれにせよ好かれているというのは良いことですよね。
もしかして関東人と関西人ではたこ焼きに対する感じ方が違うのかもです。
意見が二つに分かれる理由を推測してみたのですが、
- 関西人は「関西のおばちゃんが焼くたこ焼き」を食べて育った
- 関東人は「銀だこ」を食べて育った
ゆえに、
- 関西人はたこ焼きは「関西が合う」
- 関東人はたこ焼きは「銀だこが合う」
の構図になっているのかもしれません。
それなら関西人の私としても「銀だこ」を尊重します。
たこ焼きが好きなら何でもOKです。
株式を持つメリット
株のメリットといえば、売却益、配当金、優待しかありません。
今までホットランドを熱く語ってきたゆえ、値上がりからの売却益を一番のメリットとしたいですが、ここは優待が面白いです。
飲食店の優待といえば「すかいらーく」や「マクドナルド」などを思い浮かべますが説明していきます。
配当金
配当金はハッキリ言って厳しいです。
今のところ配当金は出ますが年に1回ですし、利回りは0.42%しかありません。
配当金がほしいなら別の株を買いましょう。
売却益
安く買って高く売る。高く売って安く買う。
どちらでも構いませんが、ここは値動きがそこそこあるので、そこそこ面白いと思います。
現在は1,000円~1,300円の間をウロウロしていますが、いづれ化けると信じています。
株主優待が使いきれない
ホットランドの株を100株買えば年に2回、計3,000円の株主優待券がもらえます。
1,000株買えば年に2回、計30,000円の株主優待券がもらえます。
現在は1,200円程度の株価なので100株だと12万、1,000株で120万円です。
もちろん「築地銀だこ」の各店舗、及びホットランドの系列店で使えます。
しかし前述したとおり、ホットランドには、たこ焼き・アイス・お好み焼き・天ぷらしかありません。
ゆえに3万円もの株主優待券を貰っても「使いきれない」のです。
使いきれない・・・素敵な響きだと思いませんか?
「築地銀だこ」のたこ焼きは、1舟8個入りで税込592円、30,000円で割ると50舟ぶんに相当します。
半年で考えても25舟ぶんもあります。
他の株なら数回来店したらそれで終わりですが、ここがホットランドは株の面白さです。
株主優待券の使い道は色々。
半年分の15,000円を全て自分で使うもよし、皆に振る舞うのもよし、嫁や子供達や親類縁者にあげるもよしです。
半年経てばまた15,000円入ってきます。これは面白い。
優待券の美味しさといえば「すかいらーく」の方が上ですが、それでもここはオススメだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
すでに「銀だこ」「銀のあん」「大釜屋」「伊太そば」には訪問済ですので、次の記事をしばらくお待ちください。
尚、本文中で銀だこは「あまり美味しくない」と言いましたが、何度も繰り返し食べるにつれて私の心境に変化が生じました。
今は「むしろ好き」という感想になりつつあります。
その点も含めてお話しできたらと思います。
気になったことがあれば補足していきます。
長々となりましたが、最後までご覧下さりありがとうございました。
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