我今こそ成長のとき 凌げ値段の暴力 高級中華 銀座アスター

食べ物のこと

銀座アスター、それは庶民の私にとって尊敬の念ともに畏怖を覚える言葉。

 

銀座アスターとは中華料理店のこと。

名前からして銀座にもありそうだが、私がちょくちょく行くのは市川市にあるニッケコルトンプラザのお店。

 

ちょくちょく行くと前述したが、ここが日本語の難しいところ。

一ミリたりとも敷居を跨いだことはありません

毎回そのお店のショーウインドウを見て帰るだけだから。

 

こちらがそのショーウインドウ。どの値札をみても4桁しかありません。これを見て萎縮して帰るのが我が家の恒例行事です。

 

何の変哲もない炒飯ですら1,500円もします。

これはもうお金の暴力としか思えません。

皆さまもこの値段を見れば、まるでレーシック手術後の本田圭佑のように目の玉が飛び出てしまうことでしょう。

 

ここは王族か貴族のお店か?

なぜ一般庶民のショッピングセンターに??

毎回そう思います。

 

しかし入店する人を観察していると、ちょっといい感じの身なりには見えるが王族には見えません。

 

確かに私の家は裕福ではないが、かといって貧乏でもない。

外食は頻繁に行くし、寿司や焼肉を食べに行くことも少なくない。

この店に見下されるような人生は送っていないはずなのだが・・・。

 

先日までそう思っていた。

しかし最近ふと気が付いた。そう、唐突に気が付いてしまった。

 

同じ3,000円でも外食では平気で使うのに、スーパーの本マグロ3,000円を買えないのはなぜだろう?

焼肉で1万円使っても何とも思わないのに、銀座アスターには行けないのはなぜだろう?

 

その理由は、銀座アスターの呪縛のせいに他ならない。

そもそも数万円のお金など、私の株の含み損に比べればハナ紙ではないか。

 

今こそ銀座アスターの呪縛を解き放ち、齢数十ながらにして人間的な成長を遂げなければならない。

お腹をすかせて待っている我が子供達のためにも・・。

 

ということで、子供達にお留守番をさせて、嫁と2人で銀座アスターに行くことにしました。もうすでにゴージャスな身なりの人たちが入っていく・・。

 

これですよ。この庶民をあざ笑うかのような価格設定。スープが1,700円だとスープで終わってしまうではないか。この店は私達に1杯のスープしか飲ませてくれないのか。

 

そういう思いを胸に入店する。待合室はご覧のような感じ。

 

店内はそこそこ広い。家具や装飾は若干高級感があるもののごく普通かな。

 

これはオススメされたランチセット。右は休止のため左の桂花だけ。主菜は3つから選べるみたい。しかしこの値段・・。

 

どれもこれも尋常なお値段ではない。ふかひれの姿煮込み麺が9,000円とか家によっては1週間の食費である。

 

嫁からも美味しそうという表現は出てこず、ひたすらその値段に目が釘付けになる。

 

今日のオーダーは

私 担々麺 1,540円

嫁 ランチセット桂花 2,310円

それと餃子を2つ頼むことにした。

 

私が担々麺を頼んだ理由は、今はなき行徳「貴州菜園」の味を超えてほしい期待からに他ならない。

 

フハハハ、形勢が逆転したようだな。

注文しさえすればこっちのもの。

今までは私が挑戦者だったが銀座アスター!今度はお前が挑戦者だ。

 

さすが高級店の風格です。お茶にまで気品を感じます。

 

嫁の前菜。嫁のセットはコース的な感じで出てきます。右上の白いのは豆腐の水分を絞ったやつみたい。チーズのような固さ。

 

前菜を食べ終わったころにコースが出揃った。嫁曰く、前菜もお料理もそこそこ美味しかったそうです。

 

特に、こんなに肉肉しいシュウマイは初めて食べたそうです。結構お腹にたまります。

 

餃子が届いた。・・・・2個?おかしい、2人前で頼んだつもりだが。

 

諸君もどうか思い出していただきたい。

たしかに私は餃子を2個と言いました。

ええ、言いましたよ。私が悪いんです、すみませんでした。

 

でも2個と言われて本当に2個だけ出す店なんてあるのか、ありましたここに。

なんせ1個200円ですから。

 

これは美味しい。コンガリと焼かれた大きめの餃子は噛めば肉汁があふれる仕上がり。美味しさに驚き、そして値段に驚きます。

 

これは私の担々麺。底がすぼんだ形の小振りの丼なので量は少なそう。

 

スープをズル・・。少し難しい味ですが担々麺らしい胡麻の風味とザーサイらしき具材がまずまず。クリーミーな仕上がりです。

 

麺はちょうどいい食感。麺の風味もよくスープが絡む感じでよい。

 

しかしマダマダだな、これは。

あの貴州菜園には格段に劣ると言わざるをえない。

ああ、あの味にはもう出会えないのか。

 

と思ったのは最初の2、3口の間。

食べていくにつれて、この味にしっくり馴染んでくる。

食べ終わるころには大満足に感じ、この翌日にはまた食べたいに変わっていました。

 

小ぶりな丼だったので物足りないかと思っていましたが、最終的には丁度いい量でした。

いや、満足度の高さに、そう思わされましたのかもしれません。

 

乙という味を求めてきた客に、全く違う味の甲を提供して実力でねじ伏せたという感じ。

銀座アスターさん、恐れ入りました。

 

最後嫁のデザートである杏仁豆腐。少しもらったけど残念ながらこれはコンビニと同じかな。改善の余地は大いにありそう。

 

といった感じで大人の階段をのぼって来ました。

今の私ならスーパーのマグロ3,000円も克服できるはずです・・たぶん。

 

結局この話のテーマは何だったのでしょうか。

当然ながら銀座アスターの呪縛ではありません。

しいて言えば、価値観の相違でしょうか。

それは私にもわかりません。

 

その答えは、銀座アスターにあるのかもしれません。

皆さまも臆することなく一度足を運んでみてください。

 

といった感じで記事は以上になります。

ご覧くださりありがとうございました!

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