親から古銭と旧紙幣をもらったけど処理に苦労した

身の回りのこと

今回の記事は親から貰った古銭についてです。

古銭や旧紙幣を貰った場合の処理について何か参考になれば幸いです。

 

先日のゴールデンウィークに実家に帰省たとき、親から古銭をもらいました。

母親が大事に貯めていたそうです。

 

聖徳太子の一万円札が6枚、五千円が1枚。全てピン札です。

 

伊藤博文の千円札が8枚。これもピン札。

 

岩倉具視の500円札が14枚=7千円分。これもほぼピン札。

 

お札の合計は8万円でした。

額面以上の追加価値(プレミア)は無いようなので、少し早い生前贈与といったところでしょうか。

 

問題はこの処理です。

 

このまま眠らせておけば価値が増すという代物でもなさそう。

使わないお金に価値は無いので、さっさと現行紙幣に換えてしまったほうがいいと思いました。

 

そこでヤフオクで売ろうと思いつきました。

 

なぜヤフオクかというと、少し前にメルカリで現行紙幣が額面以上の金額で取引されたから。

額面以上で売れる理由は、借金に困った人がとにかく現金を入手したいという理由だそうです。

世の中不可解なことが起こるものですね。

でもメルカリはメディアで騒がれたせいか、旧紙幣の出品停止の措置をとったそうです。

 

現金の出品禁止はヤフオクも同じなのですが、ヤフオクに関しては骨董価値がある旧紙幣に関しては今のところ出品を認めていました。

それがヤフオクを思いついた理由です。

 

欲のかたまりの私は額面8万の紙幣を10万で出品してみました。

 

ヤフオクに出品してみた

そしたらいきなり違反通告を受けました。

 

通告の内容を読むとヤフオク運営側ではなく、私の出品を見た誰かが通報したそうです。

 

出品規約の何かに触れているそうですが、何に違反したかは書いていません。

何に違反しているのかを伝えてくれたらいいのですが不親切ですね。

 

諦めきれず出品規約をさらっと見てみましたが、やっぱり何が書いてあるのか解りません。

とりあえず8万円を10万円で出品したのが悪かったのかもしれないので、額面通り8万円で再出品してみました。

 

すると入札が入る。

そしてどんどん値段が上がっていき9万を超えた

やばい、これは笑いが止まらん

 

しかし落とし穴が・・

ところでヤフオクの取引は普通は安心安全です。

 

基本は入金後の発送なので、お金が振り込まれないという心配はありません。

 

しかし、今回の場合は現金なので少し困ったことがあります。

 

まず現金は宅急便で送れません

そういう決まりだからです。

それを無視して送ることもできますが、保障されません。

ゆえに、ちゃんと届いていたとしても相手に届いていない言われればそれまでなのです。

 

案の定、最高入札者から「現金書留以外ならなんでもいいので、早めに発送してほしいのですが可能でしょうか?」という質問を受けました。

 

これは応じてはいけません。

もし私がそれを了承して宅急便で送り、相手に届いていないとか中身が入っていないと嘘をつかれれば大損します

宅急便は保障しませんので、私が責任を負うことになります。

 

たぶんこの申し出はそれを狙っているのだと思います。

これは恐ろしいですね。

考えすぎかもしれませんが、現金書留ならなんでもいいという理由はそれしかありませんから。

 

だから、現金の発送は現金書留(郵便局)が基本なのです。

現金書留なら万が一のとき郵便局が補償してくれますから。

 

でも現金書留には中身にいくら入っているかを明記する欄があり、その額が賠償金額になります。

ということは、もし8万円が10万円で落札された場合、保証される額は8万円にしかなりません。

 

それだと万が一のことが起きたら私が差額の2万を払うことになります。

しかもヤフオクは8%の手数料を取られるので、何をしているのかわかりません。

ハイリスク・ノーリターンです。

 

そういうことなのでヤフオクは断念しました。

 

近くの古美術商で

結局どうすることもできないので、近くの「おたからや」に行くことにしました。

 

別の硬貨類も一緒に

これは紙幣が売れてから考えようと思っていたものです。

 

少し昔そうな100円札。これは価値はなさそう。

 

50円とか100円とか。

 

これも小銭。5円とか10円とか。

 

100円など。

 

これも100円など。左下の記念メダルみたいなものはボールペンで擦った跡があったので価値はないかも。

 

おたからやにて

事務所に入ると気のよさそうなおっさんが一人だけでした。

まずは上記の古銭でジャブをかまします

 

どれもこれも価値が無いとおっさんは半笑いでした。

母が集めていたものを価値がないと言われれば頭にきますが、それを持ち込む私が言えることでありません。

 

おっさんは、さっきの価値のなさそうな記念メダルに目をつけたようです。

 

おっさん「これは銀かな。銀だと高いんだけど・・」

といって虫眼鏡みたいなもので調べる。

 

おっさん「これは銀ですね。gを計ってきます・・・。2千円ですね。後は全部価値は無いので額面通りになります。本当はこの旧紙幣なんかも価値が無いのでウチらも銀行に持っていくのですよ。旧紙幣でも銀行に行けば現行紙幣に替えてくれますからね。手間はかかるし儲けはありませんが、銀があるのでサービスしておきますよ。お兄さん会社員ですか、私も会社員だったんですが、会社員はいいですよ。私は脱サラでこの業界に入ったのですが忙しくて大変で・・・ペラペラ・・・・」

 

 

怪しいヤツほどよく喋ると言うが・・

 

 

めちゃくちゃ怪しいですね。

私は軍団長一の懐疑主義者なのですべてを疑ってしまうのです。

 

まず銀が本当かどうかも怪しい。

銀でなくても銀とか言って、他のを価値が無いと言っても大丈夫なように落としどころを付ける策かもしれない。

 

価値が無い紙幣を引き取り銀行に持ってあげるのが特に怪しい。

銀行に持っていけば間違いなく額面通り、そんな面倒なこと無償でやるとは思えません。

普通なら「ウチも銀行に持っていくだけなので」って突っ返すでしょう。

 

別に額面以上の価値があっても、額面でしか引き取れないならそれで良いのです。

アンタも利益を取らないといけないのは解るし、アンタが喜んでくれれば私も嬉しい

できれば正直に言ってほしいのです。

でもどうやっても嘘か本当かこちらはわからないのです。

銀の重量も単価もこちらは確認する術がないという圧倒的に不利な状況ですから。

 

結局全て従うことにしました。

私のような人間は古美術商には来てはいけないのかもしれません。

 

8万なにがしの現金を持って、その雑居ビルを後にしました。

その時は手離れが済んですがすがしい気持ちでした

それが・・・彼らのやり方なのかも。

 

といった感じで記事は以上になります。

ご覧くださりありがとうございました。

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