今回は(株)ホットランドのグループ会社「大釜屋」についてです。
今回の記事もホットランドの株分析の一環ですが、よろしければご覧ください。
この「大釜屋」は元々、茨城県ひたちなか市で2004年に設立された「株式会社みんなひとつコーポレーション」という会社のブランドでした。
そこが、たこ焼き専門店「おおがまや」を全国展開し、2010年には日本経済新聞でも注目されています。その当時の店舗数は17です。
そして2013年にホットランド が「みんなひとつコーポレーション」の全株式を取得しグループ会社に組み入れられたという経緯のようです。この時の店舗数は15。
このたこ焼き専門店の「おおがまや」は、現在「株式会社大釜屋」という名前になっており、代表もホットランドの佐瀬社長になっています。
完全にホットランドの子会社ですが、自社で立ち上げたブランドではないという立ち位置のようです。
その辺をキッチリ分けているのが買収した相手への敬意と思いやりというやつなのでしょうね。
この記事を投稿する時点での店舗数は12です。
ホットランドのメイン事業は言わずと知れた「築地銀だこ」のたこ焼きですが、この大釜屋もたこ焼きです。
なぜ同業者を買収したのでしょうか。それはわかりません。
日経新聞の引用ですが、当時のみんなひとつコーポレーションの社長はこう述べています。
たこ焼きやたい焼きなど、いわゆる「粉もの」は原価が低く、比較的小規模な面積で運営でき、出店費用が抑えられることから、全国で参入が相次いでいる。ただ、競争激化で2~3年で撤退するケースもあるという。川崎社長は「消費者に飽きられないよう素材や調理法で独自性を出し続けていくことが重要」と強調する。
その調理法や独自色という取り組みが佐瀬社長に共感されたのか、ただ単に競合だったからだと推測します。
同じこころざしを持った者同士ならば一緒になっても不思議ではありませんよね。
現在の大釜屋の特色は、
- 生タコを使用する
- タコはお店で茹でる
- 古来鉄釜製法で茹でる
- お店でタコを切る
- 自動たこ焼き機
です。
スーパーで売ってるタコのほとんどは冷凍です。
私は過去に鮮魚店で買った生タコを茹でて食べたことがありますが、柔らかくそして味が濃い感動的な美味しさだったのを覚えています。
生タコやお店で茹でて切るというのはかなり面倒な作業だと思いますが、それを拘るほどの味なのでしょう。
なので一度食べに行きたいと思ったのが今回注目したキッカケです。
ちなみに「築地銀だこ」で使っているタコは冷凍です。
店舗数も多いですし、効率も重視しているので仕方がないと思います。
私の最寄駅から一番近い場所は上野だったので上野にやってきました。
しかしいくら歩き回っても見つかりません。
アトレやマルイはあっても、エキュートはどこにもありません。
上野駅はめちゃくちゃ広いし、新幹線もある駅なので端から端もめちゃくちゃ長い。
今は2月の寒い時期なので駅の外も中も凍えるほど寒いです。
そんななか歩き回ること20分。
エキュートがありました。どう考えてもこれですね。ただいまより潜入します。
と思ったら改札の中やないかーい!!たこ焼き食うために改札潜るんかーい!
しょうがないので入場券を買いました。どうりで見つからないはずです。
Ecuteの中はデパ地下のようになっていて専門店がたくさんあります。なるほどこれなら人がたくさん入りますね。うむうむ。
ありました。大釜屋です。でもなぜか「はいり屋」という名前が暖簾に書いてあります。なんで?
よく見るとこの店は「大釜屋」と「はいり屋」との共同店舗のようです。
「はいり屋」は普通の居酒屋メニューを扱っているようです。
席には「大釜屋」と「はいり屋」両方のメニューが設置されていました。
これだと一つの店舗内で競合するのでは?と思いましたが、「はいり屋」はJR東日本が経営しているらしいので、中でバチバチ売り上げ争いをする心配は無さそうです。
大釜屋のメニューです。価格は「銀だこ」とほぼ同じです。
「銀だこ」のように具材を工夫するのではなく、ソースを選ぶ仕組みのようです。
上野店限定メニュー「甘味噌だれ」だそうです。私は味噌は好きで無いのでパス。
ビール・ハイボール・サワーなど色々ありますが、やっぱりたこ焼きにはハイボールですよね。
レモンハイボールというのがあったのでそれにします。
おっと以外にもドリンクより先に「たこ焼き」がきました。銀だこと違って鰹節を乗せるようです。
ハイボールが来ました。さて、役者は出揃いましたのでいただきましょう。
これまた「銀だこ」とそっくりな仕上がりですね。大きさも形もきれいな球体です。
味はかなり美味しいです。
タコがとにかく柔らかいです。
そしてジューシーです。たこ焼きを噛むとタコのエキスがじゅわっと出てきます。
そして熱々です。
ひっ・・!キンキンに冷えてやがる・・!ありがてえっ・・。
熱々でジューシーなたこ焼きを頬張り、そこにシュワシュワでキンキンに冷えたハイボールを流し込めば・・・
犯罪的だ・・・・!
となります。
やはり関西系のたこ焼きではなく、「銀だこ」と同じ外側は揚げた感じになっています。
おそらく自動たこ焼き機は「銀だこ」と同じものを使っているのでしょう。
生地の中の味わいも銀だこそっくりです。
とにかくタコが美味しいですね。「銀だこ」のような工夫がなくても、これだけで満足できます。
周囲を見渡しても「たこ焼き」を頼んでいる人がほとんどでした。
隣に座った一人飲みのおじさんも「たこ焼き」に「ハイボール」を頼んでいました。
やっぱり「たこ焼き」と「ハイボール」は合いますね!
「たこ焼き」は設備が必要になるので、ある意味たこ焼き屋の特権ですね。
冷凍だとべちゃっとなるし、味は雲泥の違いがあります。
あと、味については残念ながら前回の記事でお話しした「銀だこ」と同じ疑問はありました。それは、大阪わなかのたこ焼きにはありません。
やっぱりホットランドは旨すぎると飽きがくるからダメという方針なのかな?
記事は以上になります。
JR上野駅構内のEcuteにありますので、構内に入られた方は一度行ってみてください。
他には、
- 茨城県ひたちなか市新光町
- 宮城県名取市杜せきのした
- 滋賀県大津市今堅田
- 大阪府泉大津市東豊中町
- 兵庫県神戸市北区上津台
- 兵庫県神戸市西区竜が岡
- 兵庫県川辺郡猪名川町白金
- 兵庫県明石市大久保
- 兵庫県小野市王子町
- 和歌山県和歌山市中字楠谷
- 広島県安芸郡府中町大須
にあるようです。
次回は「たい焼き」の銀のあんのレポです。
ご覧くださりありがとうございました。
銀だこの分析はこちらです。よろしければご覧ください。
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