そして当日(球場〜)
Rゲートを入り、階段を上がる。
持ち物検査場にも赤いユニフォームを着た人間はいなかったが、俺はこのときまでは、まぁ数人くらい赤いユニフォームを着た人がいるだろうと思っていた。
これがマリーンスタジアムライトスタンドの様子。全員がユニフォームというわけではないし、赤っぽい服もいないこともないが、少なくともカープのユニフォームを着ているひとは一人もいない。ヤバい・・これはヤバい。この中で応援するのは息がつまりそう。
ロッテゾーンを潜り抜けてバックスクリーン側までくるとこんな看板が。やっぱりダメなんですよね・・。看板の向こう側は見事に真っ白・・。
バックスクリーン裏には休憩場が。ここは両チーム入り混じる非武装地帯となっている。ここに来るとすこし息抜きができる。
こちらがレフトのカープ側。本当は入場するまえにチケットをチェックされるそうなのだが、特に何もなかったのでズンズンと侵入してみた。我々はどっちに行っても侵入になるので結局は針のムシロ状態である。
ここで立って応援しようかと思ったが、「立ち見はご遠慮のうえお席でご覧ください」と看板があった。実に徹底されている。やっぱりこちらの魂胆はお見通しなんですね・・。
席が取れたみなさんが羨ましいよ。
売店のテレビで見る案もあるのだが、それでは家で見るのと同じなので諦める。せっかく来たのだしな。
仕方ないので席につく。さっきより人が増えていて、さらに真っ白になっている。
我々はユニフォームではないが白っぽい服を着ている。そこはちゃんと空気を読んでいるのだ。がしかし、なぜか息子のケイちゃんは普段着ることのない赤っぽい服を着ていた。なんでこんな時に・・。
彼は無口で挨拶やお礼も満足にできなくて、心も読めないところがあるのだが、もしかしたらカープの応援ということで気を利かせて赤い服を着て来てくれたのかもしれない。いつもゲームばかりしていて何も考えていないように見えるが、彼も彼なりに考えてくれているんだろうなと思い、感動してじーんとした。
ま、今回の場合はまったく逆効果なんだけどね。大人の事情のせいで申し訳ない。でもありがとう。
とりあえず選手紹介が終わったので着席する。我々が座った前列は特にユニフォーム率が高く、プレッシャーが凄い。
初回カープの攻撃が始まり観戦していると、後ろの人が松山竜平のことをブタとか漬物石とか言っている。
こう言う情報はロッテ側に潜入しないと聞けないものだな。隣にいる嫁がブチギレないか心配でならない。
しかし、その後ろの人は不思議な人で、色々と喋りまくるのだが、やたらカープに詳しい人だった。
松山は鹿児島出身だとか、石原が最年長で千本安打達成したとか、アドゥワ誠の身長が196cmだとか、次から次へとカープうんちくを一緒に来た友人に話している。
俺「お前、もしかしてカープファンけ?」
そう岸和田弁(泉州弁)で思ったが、彼はロッテのユニフォームを着てガチに応援していたので、我々よりはマシだ。
でも、その後ろの人は、丸のことをとても褒めていて、ロッテに来てくれ!と言ってました。嬉しいですね。あげないけど・・。
緊張のなか観戦していたので喉が渇いた。席から烏龍茶をオーダーする。当然のごとくロッテのマスコットがプリントしてある。
その烏龍茶をもってきた販売バイトの女の子に、
女の子「がんばってロッテを応援してくださいね!!!」
って言われた。痛い!痛すぎる!こうして俺の精神は追い込まれていく。完全に針のムシロだ。
そんな私の精神状態などお構いなく、みなさんはガンガン立って応援する。そりゃあそうだ。なんたってここは外野だからな。
なので俺も応援する。もちろんロッテの応援だ。心と体は別だがな。
でもちょっとやってて楽しかったよ。周りを見ながらフリしてたら大体覚えたし。
拍手したり、両手を左右に振ったり、片手をリズミカルに振ったり、ヘイカモン!ドミンゴ!レッツゴー!って感じでな。
ロッテってメガホンを一切使わないんだね。リズムに合わせて拍手がピッタリ揃う集団美。これ快感だわ。
あと当日やったか覚えてないが、このチャンテ3ってのも凄くカッコいい。これも帰ってからYouTubeで何度も聞いた。麦わら帽子が欲しくなった。
しかしロッテの選手は工夫された応援をしてもらって幸せだなと思った。特に清田くん。顔もみたことないけど、みんなに期待されているのがよくわかるよ。
ここに来るまでロッテの選手は誰一人、一ミリも知らなかったが、とりあえず清田と藤岡と荻野とドミンゲスは覚えたよ。
昨日ネットを調べていると、ロッテの応援は日本一というブログがあったが、チャンテ5を聞いたときからすでに感じていた。そのとおり、とても熱い。
我々は真剣にカープを応援しているが、実は外野で応援したことがほとんどないのだ。
そんな人がいきなり日本一の応援と言われるロッテの外野に来たのだ。このヤバさが分かるだろうか。
そんな応援に押されてか、案の定カープの成績は芳しくない。ご覧のとおり三塁側はおろか、バックネット裏も真っ赤っかなのに、早々に1点先行されてしまった。
ロッテは打率3割超えてる人はいないのに、なんだよぉぉぉぉ・・(泣)
まぁ、負けてる方がまだましかも。カープに点が入ったとき、嫁がどういうリアクションをするか恐ろしくて考えたくもない。
ロッテ席に来たのならロッテの応援をしなければならないのに、嫁はすぐそこにいる鈴木誠也の方ばかり見ていたり、カープが負けていることに動揺を隠せていない。
私は空気を読んでロッテを応援しているが、嫁のカープ愛は筋金入りだから仕方がないな。
カープの攻撃のときもロッテの攻撃のときも、嫁は絶えず祈っている。祈る所作はどちらとも取れないが不信感があるのは否めない。
嫁はあいかわらず田中広輔のことを「こうすけ」と呼んだり、鈴木誠也のことを「せいや」と言うので、俺は焦る。
カープファンからすればごく当たり前のことだが、ロッテファンがそんな呼び方するわけないだろ。
これは嫁から後で聞いた話だが、ロッテが得点を入れた時、隣の人に「ウエーイ!」ってハイタッチを求められたそうだが、
見るからに嫁が動揺していたので、隣の人は何かを察してハイタッチを止めてしまったそうだ。
それはさすがにマズイだろ・・・。隣にいた人どうもすみませんでした<(_ _)>
さらにロッテがスリーランを打って0-4になった。
ここでギブアップ。嫁がいたたまれなくなって、向こうに行きたいと言い出したのでOKした。
後は、2手に分かれて応援しようと思ったが、レフト側に行った嫁からこんな連絡があった。
嫁「奥の方に行くと、立ち見してる人いるよ~」
なので、じゃあ皆んなで行こうかということになって、席を立つことにした。
ロッテファンの皆さん応援感動しました。今度は日本シリーズでお会いしたいです。あと途中離席して申し訳ありません。
そしてようこそ。カープファンのいるレフトスタンドへ。
スッゴイね。赤と白に完全に分かれている。
レフト側の一番端までくればこんな感じ。立ち見の人そこそこいる。日陰もあるし売店もあるから立ち見をする人がいるみたい。
でも張り紙はしてあるし、係員もたまに注意しにくるから、私の真似してライトスタンドを取らないようにしてほしい。私ももうやりません。
うーん。いいんじゃね?3点返して3-4になったし、気分もかなり楽になった。
なんかわからないが、嫁がコッチに来たとたんに点が入ったね。嫁も少しご機嫌になった。
今日もカープは勝ーち勝ーち勝っち勝ち!!‼ばんざーい!ばんざーい!
ほーたーるのひかーり♪本日のゲームは3-7でカープの負けでした。おまけに翌日も負けました。ロッテ戦負け越しです・・。
野間ちゃーん!
終了したらさっさと帰るカープファン。俺たちも帰るけどね。もろアウェー地なのにユニフォーム着て電車に乗るカープファン、さすがです。
帰りにガチャをしたら、ジョンソンのピンバッチが出てきた。相変わらず男前だな。今年は大瀬良とジョンソンが頼りだよホント。
翌日ツイッターを見ると、ライトスタンド側にカープファンが侵入したと噂になってて焦った。
でもそれは日曜日の話だから我々とは違うようです。
以上、ロッテファンの皆さんにも、カープファンの皆さんにもあまり好ましい記事じゃなかったけど、ユニフォームを着て入ったわけじゃなく、ちゃんとロッテの応援もしたので、どうかお許しいただけたら幸いです。ちなみに、ブログに貼ったチャンテ3やチャンテ5は今でも聞いています。
関東にもカープファンが多いのは感激しました。セリーグはカープで、パリーグはロッテを応援するというのも一つだと思います。皆さんもいかがでしょうか。
ふぅ。気を遣ってロッテを褒めすぎましたね。これだけだとカープファンの皆さんに怒られるので、少しですが動画を載せておきます。もちろんカープが多めです。
長文でしたが最後までご覧くださり、ありがとうございました!
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