情シスをしている私ですが、ユーザーから質問を受けたので残しておきます。
内容は、
メールソフトはOutlookを使っていて、受信メールに添付されているファイルを削除してしまったのだけど、サルベージする方法はありませんか
です。
初めてそれを聞いた感想は「そんなの出来るんだ」と思いました。
なぜなら受信メールに添付されているファイルを消せたらそれはもう捏造に他ならないから。
でも出来てしまうみたい。
そして消したら消したでゴミ箱にも残っていないらしい。
結論
ずるずると後に引っ張ると申し訳ないので先に結論を言っておきます。
サルベージはできません!
説明と根拠
それだけだとあんまりなので説明しておきます。
メールの保存先
まずメールがどこにどういった形で保存されているかを確認しましょう。
昔Windowsで主流だったOutlookExpressやWindows Live Mailはメール1通ごとに某箇所のフォルダに保存されていました。
しかし、Outlookは違うようです。
ちなみにOutlookの受信・送信メールの保存場所は下記です。
C:\Users\ユーザー名\ドキュメント\Outlookファイル
ここにアクセスすると
末尾が.pstというファイルがあります。
ユーザー名@ドメイン.co.jp.pst
この.pstというファイル1つに全てが保存されているようです。
受信メールも送信メールもゴミ箱も添付も全てです。
私の場合はこれです。私はOutlookを常用していないので265KBしかありません。
テストしてみました
この.pstファイルをウォッチします。
別のメールソフトからちょっと重めの添付ファイルが付いたメールをこのOutlookに送信しました。
すると、このpstファイルの容量がメールの分だけ増えました。
そして添付ファイルを削除したらファイルの容量が添付の分だけ減りました。
このテストにより、メール文書の全てがこのpstファイルに保存されており、削除操作と同時にこのpstファイルの中からデータが消える仕組みだと判断できます。
ゆえに、添付の削除操作と同時にデータ容量が減ったので、添付ファイルは電子のチリになったと断定できます。
そして、このpstファイルはMicroSoftのフォーマットのため自力では触れません。
削除できないようにする
そもそも削除できないようにするオプションがあればいいのですが、それも無さそうです。
気を付けてくださいとしか言いようがありません。
しかも私が常用しているThunderbirdも添付ファイルは消せるので最近のメールソフトはそういう仕様なのかもということでファイナルアンサー。
ちなみにThunderbirdでは
ちなみに私が使っているThunderbirdも添付の削除はできます。
でも、ご覧のようなメッセージが出て注意を促されます。しかも削除後も削除した跡が残るので、消したことを確認することができます。
それを考えるとOutlookはやや不親切ですね。
気の利いた注意メッセージも出ないし、消したことも判らない。
だから私はマイクロソフトのソリューションは嫌いなんです。
といった感じです。
そのユーザーさんには注意して使ってくださいと伝えてクローズしました。
将来消せないようにアップデートがあればいいですね。
以上です。ご参考になさってください。
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