簡単に自己紹介から
現在私は会社のIT部門でプログラムを書く仕事をやっていますが、約4年前は広島で営業補佐の仕事をやっていました。要するに事務職ですね。
広島というと地方になるのですが、地方の仕事は過酷です。都会と違って分業が完全ではないので、何でも自分でやらなければなりません。
営業の人は夕刻に外回りが終わって会社に帰ってくると、倉庫から出荷業務が間に合わないので手伝ってくれと言われ、ほぼ毎日ヘルプに入ります。それが終わってやれやれと自分の机に向かう訳ですが、机の上にはお客さんから届いた見積や注文などの各種依頼が山積しています。すでに21:00頃。朝早くから営業・荷造り・配送・見積・請求・集金など、地方の営業の人達は気の毒なくらい大変です。
「お前は営業補佐だろ?なんでお前が営業の仕事を手伝ってあげないんだ?」と思われるかもしませんが、冗談じゃありません。私は逆に営業より遅い時間まで仕事してます。さらに上の連中は、女性にもっと仕事を振って外に出ろとか、女性に受注処理だけでなく、請求や見積もりをさせろとか営業に激を飛ばしていますが、「Fuck You・・ぶち〇すぞ・・〇ミめら・・」(by利根川)と思います。私も女性も倉庫も休む暇なく働いてるのです。
もちろん土日もサービス残業です。残業代もほぼ出ません。もうね、社員一丸でやらないと仕事的にも経費的にも回らない環境だったので、奉仕の精神が当たり前でしたね。それはそれで一致団結感があって好きでしたけど、心身ともに大変ですし組織としては異常だと思います。
こうなってくると企業側は環境改善の自助努力をするべきなのですが、普通の会社はまずやってくれません。人を増やすと経費がかかるので、社員が倒れたり死人が出ないとやらないと思います。
もっと厳しい環境もあると思いますが、みなさんの職場はいかがでしょうか。
もっと機械に仕事をさせよう
みなさんエクセルは使ったことがあるでしょうか。今や企業や官公庁、学校、家庭でも書類作成には必須のツールです。他にも営業分析や会議資料やアプリ作成など、エクセルは多種多様な場所で重宝されています。
学生さんはあまりご存じないと思いますが、会社ではエクセルはバシバシ使いますよ。使わない日はありません。
そしてそのエクセルを使って仕事をするというのは、まさに「人がコンピュータを使って仕事をする」ということになるのですが、これがプログラミングを覚えると、「コンピュータに仕事をさせる」ことができるようになります。
実はエクセルで行う、操作の1つ1つはプログラムで書くことでもできるのです。
例えば、セルに文字を入力したり・行や列の幅を広げたり・文字の大きさを替えたり・文字色を変えたり、セルの背景色を替えたり・印刷したり、名前をつけて保存したり、まだまだありますが、みなさんが手動でされているほとんどの操作だと思ってください。
例えば、一番左上の空白、セルA1に「ありがとう」と入力するプログラムは、
Cells(1,1).value = “ありがとう”
になります。解説すると、エクセルのマス目1つ1つをセルと言います。Cells(1,1)とはセルの1行目の1列目、すなわちA1セルを指します。そのvalue(値)を、「ありがとう」にするという意味になります。
A1セルの文字色を変えるプログラムは、
Cells(1,1).Font.Color = vbRed
になります。fontとは書体のことです。そのColor(色)をRed(赤)に変えるというプログラムになります。
文字を入力する、文字色を変える。エクセルを使ったことがある方なら操作したことがあると思います。
プログラムで書くとこうなりますという例ですが、いかがでしょうか。
なんだかややこしいですし、手で操作する方が簡単だと思われるかたいらっしゃると思います。
当然です。もちろん手で操作する方が楽です。
でも、このプログラムは一度書けば何回でも使いまわしが可能なのです。
なので、定期的に行っている操作があれば、あらかじめその作業内容をプログラム化しておけば、録画された音楽を再生するが如く、何度でも繰り返し使えるのです。
人間が手作業で丸3日かかる仕事が、再生(ボタン)1つで10分もかからず出来るなんてザラにあります。
ボタン一つで3日かかる仕事が10分でできたら、コンピュータに仕事をさせてる気になると思いますが、いかがでしょうか。
その作業を月に1回しているなら、1年間でどれだけの作業効率アップになるでしょうか。
プログラミング使いは、魔法使いです
そういうことで、残業を解決する方法の1つとして、プログラミングによる自動化がたいへん効果的であると私は思っています。
最近はプログラミング教育が盛んらしく、子供たちにプログラミングを教えようだとか、小学校から授業に取り入れようだとか言われています。
それだけプログラミングが注目を浴びているのです。
プログラミング言語といえばC#だとかJavaだとかPHPやRubyやPythonだとか聞きますが、そんなものを覚えても一般人には何の役にも立ちません。
覚えるならエクセルプログラミング(VBA)これ一本で十分です。残業に縁のない人でも、プログラミングを覚えれば周囲からの見る目も大きく向上します。
知らない人から見れば、プログラミング使いは魔法使いに見えることでしょう。
そういわれても・・・
そうまくし立てられても、実物を見てみないと解らないものです。
魔法使いになるには修行が必要です。でもどんな能力が得られるのか判らないで修行をする人はいませんよね。
なので動画を作ってみました。ブログと内容が若干重複していますがよろしければご覧下さい。5分程度ですが魔法使いの片鱗が垣間見えると思います。
2つ目の動画です。実際にプログラムを書いていく動画です。私のうっかりミスで発生したバグもあり、プログラマー気分を味わえます。
入門書について
動画はいかがでしたでしょうか。ちょっと難しい例でやりましたが、もっと簡単なこともできます。
要するに、毎日毎日手作業で同じことをしているのなら、前もってプログラム化しておきましょうということです。本当に一瞬で終わるので、一度これを体験したら毎回毎回毎週毎月やることがバカみたいになります。
このVBA書籍や教則本は、今や本屋さんに山ほど置いてあります。
こんな感じです。右下に、たった1秒で仕事が片付くExcel自動化の教科書ってありますね。簡単なことなら本当に1秒で片付きます。
ど真ん中にExcelVBAを極めるという分厚い本。その他エクセル自体の教則本もたくさんあります。
できる・かんたんシリーズにもVBAがあります。エクセルの基礎的な操作が出来ない人はVBAより先にそちらを学びましょう。
どれだけVBAが注目を浴びているかお解りいただけましたでしょうか。
VBAのことは会社や書店で気になっていたけど・・・という人はこのブログとの出会いに運命を感じて、すぐ本屋さんにダッシュしましょう!
そして、エクセルプログラミングも、プログラミング言語の1つです。これを習得すると、今までプログラミングにまったく無縁な人も、プログラミング言語の1つを習得したことになります。今年が飛躍の年になること間違いなしです。人生が変わります。
いちおう私のおススメ書籍を下記に書いておきます。ご参考になさってください。
第一段階 入門者のExcelVBA 立山秀利著
私が最初に手に取った本です。皆さんはマクロの記録ってご存じでしょうか。実はエクセルにはビデオの録画のように録画ボタン(正確には記録ボタン)というのがあります。その録画ボタンを押すと、ビデオの場合は映像や音が録画されるのですが、エクセルの場合は作業を録画します。録画中どんな作業をしたのかを記録するのです。そしてその録画した内容は再生ボタンにより、記録した動きが忠実に再現されるのです。同じ操作をすることがあれば、それを録画しておけばいいのですから。それだけでも魔法のようです。私はVBAを覚えるまでマクロの記録を使っていました。本書はそのマクロの記録から入る魔法使いへの入口です。自動化への道しるべと言えるでしょう。小冊子なので見開きにしにくいですが、とても解りやすい内容です。入門書としてもオススメです。VBAを使う上での用語もほとんど理解できるはずです。
入門者に一番大事なことは、ハードルを上げ過ぎて挫けないこと。これはまさに入門書として相応しいと考えます。
第二段階 ExcelVBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本 立山秀利著
もちろんこれも買いました。入門者のExcelVBAと同じ、立山秀利さんの著書です。別に回し者ではありません。第一段階の書の復習も兼ねて、そしてさらに深く基本操作を学べるはずです。
最終段階 ExcelVBAプログラミング ユーザーフォーム&コントロール 横山達大著
もちろんこれも買いました。はっきり言ってこれを最後まで終えると、もう何でも出来るレベルです。会社内でも重宝されること間違いなしです。同僚には内緒でこれでこっそり腕を磨きましょう。
実用段階 ExcelVBA 逆引き辞典 パーフェクト
学習期間を終えて、実際に会社で行っている作業をプログラム化しようと思ったら、「やりたいこと」→「プログラム」を調べる逆引き辞典が必要なります。これがその書籍です。私もこれを持っています。最近はやりたいことをググった方が早期発見できるかもしれませんが、1冊あると重宝します。また、この作者の田中亨という人はVBAの講義もされているVBAの達人です。面識はありませんが、とてもマニアックな人なので内容もマニアックです。でもやりたいことを最短ルートで実現できるとても研究された本だと思います。
最後に
少し脅すようですが、小学校でプログラミングの授業が必須になるということは、あと数年経って入社してくる新入社員はみんなプログラミングが出来るということになります。
怖いですね。人工知能が仕事を奪うことも大変ですが、30歳以降の人にとっては結構な脅威です。思い立ったが吉日、自分の仕事に少しでも役に立つと思ったら、早々に始めた方がいいかもしれまん。
一家に一台プログラマーの時代です。VBAを始めるに当たって何かご質問等がございましたら、メールでもコメント欄にでもご連絡いただければ、なるべく回答させていただきます。
肝心のVBAの授業はこのブログではやりません。それは書籍や教則本やセミナーや動画授業にお任せします。
私のブログは「なんで勉強するの?」なので、VBAをなんで勉強するべきなのかを伝える記事に留めておきますのでご了承ください(リクエストがあればやるかもしれません)
以上です。ここまで読んでくださってありがとうございます!
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