素人ながらに都構想について語らせていただきます。
といっても今回は動画です。せっかく作ったのでよろしければご覧ください。視聴率伸びずにガッカリしてます。
以下は原稿です。
原稿
はいみなさんこんにちは。
今日はちょっと毛色をかえて、大阪でいま話題になっている大阪都構想についてお話しさせていただこうと思います。
千葉県在住の私がなんでそんなことを言うのかというと、私が大阪の出身だからというのもあるのですが、以前から大阪都構想には人並みならぬ関心があったからでございます。
大阪都構想の選挙というのは実は今回が2回目で、前回は2015年の5月に行われました。
皆さま覚えていらっしゃるでしょうか。
好きか嫌いかは別ですが、あの、橋下徹さんが政治家を引退することになった選挙でございます。
橋下さんは約束どおり政治家をお辞めになって、それ以来TVで政治は語るものの、いまだに政治家の舞台には戻っておりません。
そんな自らの進退をかけてまで挑んだ大阪都構想、いったいどんなものなのかというお話しでございます。
まず、関東の人からすれば「大阪都なんてま~た大阪人が東京に対抗心を燃やしてるだけでしょー」みたいに思われているかもしれませんが、実はそうことわけではなくて、大阪に潜む構造的な問題を解決しようとするのが大阪都構想になります。
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<大阪維新のページ(特別区)>
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大阪維新のページを拝借させていただきますが、のっけから大阪府知事と大阪市長がなにやら喧嘩をしておりますが、それを詳しく見ていく前に、大阪の地図を見ておきましょう。
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<地図を出す>
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これが大阪の地図ですが、このように大阪府全域があるなか、真ん中よりちょっと上のほうに大きく陣取っているのが大阪の名前がそのままついた大阪市でございます。
大阪のこと、少しはご存知だと思いますが、有名なところで言うと、USJことユニバーサルスタジオジャパン、大阪城、通天閣、大阪ドーム、吉本興業、御堂筋、道頓堀、電気街、電電タウンの日本橋、ジンベイザメがいる水族館の海遊館、日本一低い山の天保山、キタやミナミという愛称で知られた大阪の繁華街、そして大阪駅、新幹線の新大阪駅、あと、商業ビルで一番高いと言われるあべのハルカスなど、これら全て大阪市にギュッと詰め込まれております。
その下には大阪市と同じくらいの面積を誇る、我が生まれ故郷の堺市がありますが、こちらは仁徳天皇陵くらいしか目星いものはございません。
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<大阪維新のページ>
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ページを戻します。で、こちらの大阪府知事と大阪市長が喧嘩をしている図ですが、東京で小池知事に喧嘩をしかけてくる人はあまり聞きませんし、普通は知事と市長では喧嘩にすらならなさそうなものですが、大阪の場合はなるんですね。
それは、ここに書いてあるように大阪市がスーパー指定都市だからでございます。
スーパー指定都市といってもですね、特に特別ではなんでもなくて、他の地区よりも抜きん出て人口が多くて税収もたくさんあるので、強くて力があるという意味だと思います。
それゆえのプライドというものがあるのでしょうか、役所間でも大阪府と大阪市は仲が悪いということで有名でございました。
橋下さんが政治家に転身されたときは、まず大阪府知事に就任されましたが、まぁ当時の大阪はですね、赤字の垂れ流しで問題が多かったので、コストカットはもちろん、インフラ整備、広域行政、成長戦略、規制改革色々問題点を解決しようと、橋下さんご尽力されたそうですが、肝心なところでですね、全部反対されちゃうんですね、大阪市に。
まさにこの喧嘩している図ですね。
それもそのはず、大阪市は大阪のど真ん中に位置するので、ここに反対されると、現在でいう、静岡県知事がリニア新幹線を止めているのと同じ状態になるんですね。
だからその後、橋下さんは大阪府知事をお辞めになって逆に大阪市長になったという経緯があるほどです。これは大阪では有名な話ですね。
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<市営地下鉄>
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そんな莫大な権力をもつ大阪市ですが、なんと地下鉄まで持ってるんですね。
今は大阪メトロと言う名前になって民営化されましたが、少し前まで大阪市営地下鉄という名前でした。
府営ではなくて市営ですね。大阪市も、大阪市民のための地下鉄だと言っていました。
だから路線図を見ても、これ、大阪市内しか通っていないのですね。これまぁ、大阪全体の利便性のことを全く考えてないというか、
大阪市で運営するなんて無茶というか、さすがにこういうのっておかしいと思いますね。
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<堺のことは>
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堺市もそうです。今は維新の人が堺市長をつとめているので、概ね良好な関係のようですが、以前市長だった竹山さんは、「堺のことは堺で決める」と言っていました。
大阪市も同じですね。大阪市のことは大阪市で決める。
それをされるとですね、静岡のリニアと同じで、全体での物事が進まないのですね。
まぁ何度か歩み寄って共同事業するということが大阪府・大阪市間であったそうですが、結局どちらが主導権を握るか、費用をどちらがどれだけ
出すかで揉めてポシャルとかよくあったそうです。
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<大阪維新のページ>
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まぁ、それがこの図であり、結果こういう建物の高さで張り合ったり、建物だけでなく、巨大帆船まで作ったりして、1兆6000億ものお金を無駄にしたという歴史がございます。
そういういがみ合いを解決しようというのが都構想ということになるのかなと思います。
で、具体的にどうするのかというのがこちらです。
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<特別区、区分けのページ>
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巨大な大阪市を北区・淀川区・中央区・天王寺区の4つの特別区、に分けるという内容です。
そうなると、それらの呼び方は東京都と同じで、大阪都北区、大阪都淀川区のようになるということですね。
こうすることによって大阪市の弱体化を図るという意味が含まれているのかどうかはわかりませんが、そもそも大阪市というのは、市長という一人の人間で管轄するにはデカすぎるんですね。
広すぎるんです。
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<大阪市の面積>
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ちなみに大阪市の面積ですが、大阪市は233平方キロメートルございます。
ピンとこないかもしれませんので、東京都と比較しますと、
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<東京都23区の面積>
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これが東京23区一覧です。ここに面積が書いてございます。
大阪市233に対して、東京都で一番広い大田区でも60.83なので、大阪市の受け持つエリアはかなり広いことがわかります。
過去に橋下徹さんが言っていたのですが、橋下さんが大阪市長のときに、タウンミーティングかなにかで大阪市内の某会館かどこかに行ったとき、
そこに来ていた住民の人にこう言われたらしいんですね。
「橋下さん、私は長くここに住んでいますが、市長さんが来てくれたのは今回が初めてです」
そう橋下さんに言ったらしいんですね。
これは橋下さんがフットワークが良く面倒見が良い市長だったのか、歴代の市長がポンコツだったのか、それはわかりませんが、そもそも大阪市がデカ過ぎて、とてもじゃないけど回りきれないという問題があるんですね。
一番大きい大田区の4倍ですから。そりゃ難しいかなと思います。
だから4つの特別区に割りましょって話ですね。
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<事務分担の話>
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そして、さらに役割を分けましょと言ってます。今まで住民に近い仕事も、広域的な仕事も大阪市内のことはみんな大阪市がやっていましたが、
大阪都では、広域的な仕事は都が行い、住民に近い仕事は、4つに分けた特別区が行うこういう仕組みに変えましょう、これも都構想の1つです。
大阪市は広いだけでなく、北から南まで多種多様で、都市部もあれば、それこそ下町や若干スラムっぽいところもあるので、
その地域性にあった仕組みを望む意見があったとしても、大阪市という1つの枠組みの中では、一部の地域だけ特別扱いにできない、そう断られることがあったそうです。
例えばですね、「私が住んでる地区は治安が悪いからゴミの収集時間を早めてほしい」とか「私が住んでるお年寄りが多いからバスを増便してくれ」とかそういう意見を大阪市に言っても聞いてくれない、地域にあった行政サービスができてないということですね。
なので4つの特別区に分けて、そこの区長さんがそれぞれ住民の声を聞いて政治を行いましょう。
大阪市長1人で回りきれないのなら、その方がいいですよねということで提案されたそうです。
ここで気づいた人いらっしゃるかもしれませんが、「大阪市って政令指定都市だからすでに区に分かれてますよね?」と思うかもしれません。
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<大阪市区のページ>
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これ大阪市の区です。北区、みやこじまく、福島区、此花区など確かにたくさんの区にわかれています。
そしてそれぞれの区に区長さんがいます。
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<区長のページ>
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これ大阪市、北区の区長さんです。
「ちゃんと区に分かれているんだったら、それぞれの区長さんを区内を回らせて区長さんが物事を決められるようにすればいいんじゃないの?」
「そのための権限、裁量権を区長さんに与えてはどうですか?」と思うかもしれません。
それがダメなんですね。
それはなぜかというと、この区長さん、選挙で選ばれてないからなんです。
前田まさのりさんかな、北区長選挙で検索しましたが、ヒットしません。
それもそのはず。
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<区長の種類>
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それがそうですね、政令指定都市の区長。
読み上げますと、
政令指定都市において、区長は行政区の事務所の長のことをいう。区長はその政令指定都市の市長の補助機関たる職員の中から市長が選出したものである
こう書いています。
要は職員なんですね。区長という名前なのに。
それに対して、東京都などの特別区の区長は、
こう書いてあります。
東京都の特別区は市町村と同様に独立した地方自治体として扱われているので、その長である区長は公職選挙法に基づいた選挙によって選出されることになっている。
と書いてあります。
思い当たる節があると思いますが、東京都には区議会議員がいますが、大阪市の各区にはいません。
大阪市にいるのは市議会議員だけです。
ゆえに東京都の特別区と、政令指定都市、大阪市の区は全く違うんですね。
「え?選挙で選ばれていないことの何が問題なの?」
と思うかもしれませんが、
それはあれですよ。
選挙で選ばれていない人に税金の使い道を決める権限を与えていいのですか?
ということなんです。
ダメなんですね。普通に考えると。
国会議員でも市議会議員でも市町村長でも税金の使い道を決める権限を持つ人は、全て選挙で選ぶようになっているのですね。
それがチェック機能です。
それならばといって、今ある大阪市24区の区長を全て選挙で選ぼうというとこれまた大変。
選挙はお金がかかりますからね。
だからちょうどいいところで4区という区割りになったのかなと思います。
その4つの特別区に、選挙で選んだ区長さんと、選挙で選んだ区議会議員さん、その人達が区議会を開いて政治行政やりましょーという枠組みに替えましょうということですね。
なんとなく理解できましたでしょうか。
ここまで、かなり賛成派の意見を担いだ感が凄いので、反対派の方はさぞお怒りかと思いますが、ご安心ください。
ちゃんと問題点も指摘します。
といってもあまり問題点は思い当たらないのですね。
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<大阪市がなくなる>
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これが都構想反対のページです。
大阪自民党が作ったものです。
日本から大阪市が無くなる日、というタイトルで、都構想には1340億円かかる、逆にコストや住民サービスが悪くなると訴えています。
逆に賛成派の大阪維新は住民サービスが良くなり、コスト削減になると言っているので、お互いにまったく真逆のことを訴えている状況です。
どちらを信じたらいいかは、ここではあえて言いませんが、初期費用に1,340億円かかったとしても、何か物事や仕組みを動かそうとするときにはお金がかかるでしょうし、それは仕方がないのかなと思います。
こうページをずらずらって見ていてもこの気色悪い色使いといい、いかにもネガキャンをしてるなといった感じが見受けられますね。
その中で、1つだけ反対派の皆さんが正しくて、維新の人達が間違っているであろうことを言っておきます。
それが「大阪市が無くなる」でございます。
これは都構想反対派の皆さんが口を揃えて言う言葉ですが、
- 大阪市が無くなる!
- 大阪市を無くさせない!
- 大阪市を守ろう!
- 都構想反対!
そんな感じで使われる「大阪市が無くなる」という言葉ですが、これは私、正しいと思います。
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<ヤフーニュース>
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それに対して維新の人達はこう反論します。
これ、松井市長の演説ですね。読み上げますと、
大阪都構想は大阪市が無くなると言う話ではありません。
大阪都構想は役所の役割分担の話。
この駅前が消えてなくなるのか、
皆さんのコミュニティが無くなるのか
そんな話ではありません。
こう言っています。
これ、詭弁ですよね。
維新はハッキリ言った方がいいと思います。
大阪市は無くなりますと。
だって4つの特別区に割るのですから、
- 大阪都北区
- 大阪都淀川区
- 大阪都中央区
- 大阪都天王寺区
どう見ても大阪市と言う名前は消えてるので、間違いなく大阪市という文字は無くなります。
この重要さ、大阪の人にはピンとこないかもしれないので、分かりやすく例を出します。
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<横浜市>
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これは、横浜と照らし合わせてみればよく分かります。
神奈川県横浜市は437.4平方キロメートルと大阪の倍近い面積があるので、当然大阪と同じような問題があるはずです。
将来的にはもしかしたら、神奈川都構想というのがぶち上げられるかもしれません。
するってーと、この横浜市、大阪と同じ理由で4つの特別区にわけることになりますが、どうでしょうか。
神奈川都北区、神奈川都中央区、神奈川都鶴見区・・・なんていう言う名前になりそうですが、横浜という文字が消えちゃうんですね。
これはさすがにマズイでしょという話。
横浜の人達は、どこ出身ですかと聞かれて神奈川ではなく、横浜です!と声を大にして言うほどの横浜大好きっ子、浜っ子ですから、横浜に住んでいることを誇りに思っている彼らが横浜という言葉が無くなるという決定にウンというはずがないのですね。
名前が無くなるというのはこういうことなんです。こういう難しさがあるんですね。
なので、
大阪市に住んでいる人達が、大阪市という「名前」そのものに横浜と同じくらい愛着があるのならば簡単にウンというのは出来ない
のかなと思います。
とはいえですね、大阪の場合は幸い大阪都として大阪の文字はちゃんと残りますし、大阪人は合理的思考の人が多いので、
冠に大阪があればええんちゃうん?
と割り切ってくれる人の方が多いのではないかと思うのですが、私も大阪市民ではないので、こればっかりは住民の人達の思い次第なのかなと思います。
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私個人的には、知事さんや市長さんがその方がやりやすいのならそうすればいいんじゃない?という意見です。
一般企業でもそうですが、部とか課の受け持つ範囲やエリアが適当ではない、今の時代にそぐわないのであれば、変更するのは企業経営者として当然の話だと思います。
ましてや自治体の場合は、企業とは違って首長を選挙でクビにできますので、その辺の保険はあるのかなと思っております。
はい、長くなって申し訳ございませんが、お話しは以上になります。
何か間違ったことを言っていたら、コメント欄にてお願いします。
内容によっては動画自体を削除いたしますし、コメント欄にてお詫びさせていただくこともございます。
そんな感じで大阪はそういう重要な選挙を控えているので、結果にはぜひ注目して頂けると嬉しいです。
あと、もしよろしかったら、動画の右下に、赤い四角いボタンがあれば、ぜひそれを押して頂けると大変助かります。
といった感じで今回の動画は以上になります。
ご視聴、誠にありがとうございました。
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