資格の話だったね。
運転免許とか高校卒業(高卒)とかの話だったけど。
君たちも資格をもってるでしょ。
僕は何も持ってないけど。
そろばん塾行ってるでしょ。何級?
6級の試験は通ったけど。
私は3級もってる。
もってるじゃん。そろばんも資格だよ。3級なら正式名称は「日本商工会議所珠算能力検定3級」
へぇ~
そういえば、3級から履歴書に書けるとか聞いたことある。
そう。会社で働きたいとき、履歴書という紙を出すんだけど。
こんなやつ。
りれきしょ?
名前とか、住所を書くの?
名前と住所だけじゃなく、写真も張るし、君たちがどこの小中高校を卒業したのかも書くし、ここにそろばんなどの持っている資格を書くんだよ。
へぇ~
へぇ~
私はこういうものですという書類なんだ。会社もどこの馬の骨だかわからない人を雇うわけにはいかないだろう。
ごめんごめん、ところでそろばんの級は勉強しないと取れないし、テストを受けて合格したから貰えたんだよね?
そうだね。
例えば、めぐちゃんが塾にも通わず、試験も受けずに、自分の力だけで勉強してプロ並みの実力を持ったと考えてみて。
ありえないけど、家で勉強したとしてね。
で、メグちゃんが会社の面接に行くとする。
メグちゃん面接会場にて
ん。メグさんね。どうぞおかけください。
よろしくお願いします!
君は資格の欄に何も書いていないけど、何の特技も無いのかね?
実は私、そろばんがめっちゃくちゃ得意なんです。
ホントに?じゃあ、やって見せて。
ぱちぱちぱちぱち・・・。凄いでしょ?
凄い!それだけできたら大したもんだ!君、採用!
やったあ!
ってことは、ほとんど無い。
なんでぇ!
もし面接に500人来たらこのやりとりを500回繰り返すことになるけど、そんな面倒なことできると思う?
そりゃ無理だね
しかもそろばんを知らない人ならどれだけ凄いかわからない。
私も1級と2級の区別はわからないかも
だから履歴書の資格を書くところに何も書かれてなければ、何もないと判断されるのが普通です。
能力があるのに、気の毒だね
でも資格の欄に書いてあると・・
凄い!君は若いのにそろばん1級を持っているのか。パッと計算できる子は助かるよ。君、採用!
こうなる。
なんでやねん、なんでそうなるねん
それがこちらです。
これは、メグちゃんの賞状です。
見てみて。日本商工会議所って書いてあるでしょ。そこの試験にメグちゃんが合格したことを証明している。
商工会議所珠算能力検定試験において頭書の級に合格したことを証する
ホントだ。珠算能力検定試験合格って書いてあるね。
すなわち、メグちゃんにそろばんの知識と技能があることを日本商工会議所が認めているということ。
だから面接官の人は信用してくれるんだね。
やるな商工会議所。
でもそんな簡単でいいの?
だって、君たち試験受けて合格したじゃん。
確かに。
そうやって資格というものが、君達に能力があることを証明してくれるんだ。
なるほど。
資格取っておいたほうが良いね。
でも誰も知らない資格はダメだよ。
うんこ漢字検定1級とか?
あるか!そんなもん。
ま、そういうことだね。会社が求めている能力じゃないとダメ。前回話した看護の仕事に必要な資格は看護師や介護福祉士なので、そろばんの資格を持ってても時給は変わらないし、そろばんも6級程度では能力とは言えない。
なるほどね。
世の中にはいろんな資格があるから、見てみると良い。小中学生にオススメなのは、英検や漢検だろうな。パソコン系ならP検やITパスポートもいいな。
調べてみよう。
面白そう。
あと運転免許も資格だからね。これは取れるのは18歳から。
大人になったら取りたいね。
そうしよう。
話がややこしかったかもしれないけど、資格というものがあるとだけ覚えておいてください。じきに興味を持つでしょう。
資格のガイドブックも売っていますので興味があれば買ってみましょう。