いきなり大病院に行くのは止めた方がいいかも。胸痛・逆流性食道炎なのに・・。

身の回りのこと

ヤバいよヤバいよ~

一昨日から胸に違和感があるんだ。

 

そして昨日その胸の違和感がだんだんと異物感痛みになり、さらには飲食時に、物体が食道を通っているのがはっきりと判るほど痛みを感じるようになってきたのだ。

 

これはヤバいと思って、ネットで「胸 痛み」で検索すると、検索の上位で合致したのが、胆石だ。

 

たまたま先日上司が過去にかかった尿管結石の話を聞いたんだけど、尿管結石は殺してくれと言わんばかりの激しい痛みがあるそうなんだ。この胆石もすい炎・結石と並び三大激痛と言われているそうだ。

 

だから今の痛みが、その激痛にまで発展するのはさすがに怖すぎるので、会社の上司に午前休をお願いして病院へ行くことにした。

 

だが病院といっても何科に行けばいいのかが問題だ。内科なんだろうが、内科といっても循環器内科・消化器内科・呼吸器内科などと色々専門とした内科があるそうなので、何も知らない俺は全部揃っているであろう総合病院に行くことにしたのだ。

 

この内容はどちらかというと批判的な論調なので病院名は伏せることにする。まぁブログやYouTubeを見ていくとだいたいの推測はつくかもしれない・・。

 

朝7:45から受付を開始して、8:45から診療を開始してくれるというのもそこに決めようと思った理由だ。しかしこういった大きな病院に行くのは経験がなかった。

 

総合受付にて

病院に入ると、複数の科があるせいか総合受付というものがあった。症状によって仕分けるためだな。

 

着いたのは7:20くらい。7:45から受付開始なのでまだだいぶ時間はあるが、すでに5人ほど並んでいた。並ぶというか番号札が置いた椅子に順番に座った。

 

待つこと20分くらい。受付の男性の方が「初めての方いらっしゃいますか?」と言われたので挙手をした。するとこちらにやってきて問診票を渡された。と同時にウチのような200床以上の病院は法律か何かで2,700円の追加料金が発生することになっているので、それに同意しろと言ってきたのだ。

 

思考回路が回らず「はぁ~解りました」と弱気な俺。でも3秒後に、なんで?と思ったが、法律で決められたことに文句を言っても仕方がないので、一つ別の質問をしてみた。

 

俺「200床以上の病院はそういった費用がかかることが定められていることは解りましたが、もしかしていきなりこんな大病院に来ること自体がマズかったのでしょうか?」

男の人「そうですねぇ、最初はクリニックなど受診していただくのが一般的かと思いますが、こちらでも大丈夫ですよ・・・。」

 

おお!はっきり言ってくれるじゃん。いつもの俺なら変な違和感があれば止めて帰るはずだが、その正直さもあるし帰れとも言われなかったので、そのまま受診することにした。

 

(後で調べると、紹介状を持っていないと保険外併用療養費 2,700円(税込)というお金を取られるそうだ。シラネーヨ)

 

問診票の裏面を書き終えようとするころ、もう呼ばれた。

 

看護婦さん「どういった症状ですか?」

まぁ当然聞かれるわな。

俺「右胸が痛くて・・飲食時に痛くて、呼吸も大きく吸うと痛くて・・・かくかくしかじか」

看護婦さん「それじゃ循環器科ですね。専門の先生が今日いらっしゃるので手続きします。・・・あちらに見える18番の窓口あたりでお待ちください。呼ばれたらこれを渡してください」

 

循環器科窓口近辺にて

そう言われてちょっと厚めのファイルを手に総合受付を離れる。でその窓口に行こうとフラフラしていると、また別の看護婦さん。

看護婦さんB「どうされましたか?」

迷っているように見えたのだろう。優しく声をかけてくれた。

俺「いま総合受付を済ませてきて、窓口に行こうと思っているんです。胸痛でかくかくしかじかの症状で・・・」

と聞かれたとおりに症状の説明などをしたつもりが、

看護婦さんB「そのファイルを持って行くのは違うと思うのですが、少々お待ちください・・・」

と総合受付に確認しにいってくれ、戻ってきたら救急の方に行きましょうと、救急車で運ばれた人が受診するようなところに連れていかれた。

 

胸痛の症状が緊急かもしれないと思って配慮してくれたんだな、と思い少し感激。

 

 

救急センターにて

救急センターに連れていかれると、まず最初に心電図を撮ることになった。そのあと循環器専門の先生もきてくれて、問診が始まった。それからはあらゆることをやりましたよ。

 

・心電図
・問診
・聴診器で胸の音を聞く
・超音波検査
・採血
・CTスキャン

 

その間ちょっと面白い体験ができた。寝台のベッドに寝かされるのだが、CTスキャンの場所に移動するときなど、ベッドごと寝たまま移動してくれるのだ。

 

要するにベッドに車輪がついていて動かせるのだが、仰向けで真上を向いたまま、移動するというのはなかなかに面白い体験だ。ドラマの世界ともいえる。これは「患者体験」として遊園地でアトラクション化すればヒットすると思う。

 

救急センターだから、すべてを救急患者扱いでやってくれるのだ。他の患者もその扱いでやっているせいか、俺に対しても同様だった。

 

採血とCTスキャンの結果が出るまでそのままお待ちくださいと言われ放置されたが、ベッドで横になったままだ。別に寝るほどの痛みじゃないのに申し訳ないので少し寝させていただいた。病人は致せりつくせりでいいなぁと少し思った。

 

検査結果が出るまでずっとベッドに横になっていたが、カーテンの向こう側で俺がいるのを気付いていないのか、知っているのか、医者と看護婦間でペチャクチャ私語が飛び交っていた。それって俺に聞かれて大丈夫なの?と思うようなこともペラペラ喋っていたが、まぁ聞かれてもいいんだろうな。新しい病院だし、人不足の世の中だから医者や看護婦の質なども低いのかもしれない。売手市場は病院や医療にとっては、致命的だなと思った。思えばこの辺から病院に対して不信感を持ち出した。

 

検査結果

30分くらい放置されたころお呼びがかかった。

 

縦に回転させて大きなモニタを前に、さきほどの循環器の先生からお話を聞く。

 

先生「これが心臓で、これが肺で、・・うんたらかんたら・・・」

何を言っているのかよく解らなかったが、何も問題はないと言っているようだ。

先生「特に異常は見受けられません。痛み止めを処方しておきますので、また痛みが強くなったら、また来てください。そのときはこちらの循環器ではなく、呼吸器科の方を受診してください」

と言われた。

 

??・・・・・痛みが強くなったらって、痛み止めを飲んで抑えてるのにどうやって痛みを感じるんだよ。つーか、まさに今も痛いのに次回は呼吸器科を受診ってどういうこったよ。次回呼吸器って呼吸器が怪しいのならいま呼吸器科で調べるべきじゃないのか。

 

恐らく今回の先生は循環器の専門だから、血液を循環させる臓器、すなわち心臓を中心とした血管やリンパ節を含めた臓器(腎臓なども含めるのかはわからないが)しか知らないよというなのだ。胃(消化器)や肺(呼吸器)は専門外だから、立ち入らないのだ。

 

ようするに、先生は、「循環器は大丈夫。他は解らないから他で見てもらいなさい」ということだ。なんだそれは・・・。

 

救急センター受付にて

先生との問診が終わって受付へ。受付といっても総合受付でなく、救急センター側の受付だ。この人、胸痛でこっちに回されてきたとか看護婦さんが噂してる。

 

待つこと15分くらいで呼ばれた。看護婦さんにも、次痛くなったときは呼吸器科に行ってください。先生がいるときといない時があって・・うんたらかんたら・・・と言われたが、その時の言い方が結構上から目線だったので、少しムッとした。

 

俺「じゃあなんで最初に循環器の方に回したんですか。今でも痛いし何も治っていない。痛み止めで治るんですか!?飲食したら痛いって言いましたよね!?それがなんで循環器の検査なんですか!?あれだけ検査して結果何もなかったですよね!?しかも次は呼吸器って、先生も自分の担当範囲しか診察していないのが見え見えじゃないですか!?呼吸器が怪しいのなら最初から呼吸器を見るべきじゃなかったのですか!?しかもなんでこれで終わりなんですか!?いま呼吸器の診察をしないのですか!?手遅れになったらどう責任をとるんですか!?」

 

・・・とまくし立てて言うことなく、

俺「はい、解りました。ありがとうございました。」と素直に言い頭を下げた。もうこの病院は信用ならないと判断して見切りをつけたのだ。軍団長一の懐疑主義者の俺は一度疑ったら死ぬまで疑います。本当にありがとうございました。二度と来ません。

 

 

お会計

看護婦「お会計は総合受付隣の精算機でお願いします」と言われた。

精算機ってお前は立体駐車場かとムカつきながら受付を後にする。

まぁ、無駄なCTスキャンもやったから、1万くらいかかるかもなと思って、診察券を精算機に入れたら、1万3千円だった。

 

最初に言われた保険外併用療養費 2,700円(税込)がジャストで上乗せされた格好だ。クソ腹立つわぁぁぁw

 

会社に行こう

上司からは有難いことに「無理をしなくていいから休みなさい」と言われたが、結論的には何もないということなので行くしかない。昼からの始業に間に合うように出勤した。

 

とりあえず飲食をしたら痛いので昼食は何も食べず、ポカリスエットだけ買ってチビチビ飲むことにした。

 

夕方まで仕事をする間に改めて気づいたのだが、ポカリスエットを飲むたびに痛みがする。胃というのは下の方だから、おそらく食道が痛いのだ。

 

そこで「食道 痛い 右胸」で検索したら、上位というかほぼ「逆流性食道炎」がヒットした。

 

逆流性食道炎も右胸が痛い症状が出るそうだ。

 

それ、早く言ってよ~。

 

ということで消化器科、消化器内科の病院を家の近くで探すことにした。すると子供達が今でもお世話になる病院がヒット。そこは評判もよく地域住民からも親しまれている病院だ。

 

完全に忘れていた・・・。4年前に一度だけ私もお世話になったのだが、何科に行けば解らなくて探し回ったせいか、完全に失念していた。

 

とりあえず今日の今日だけど、そこに行こうと残業を切り上げさせてもらって、会社を後にする。

 

妙典駅から徒歩数分の某病院にて

診察時間は19:00まで。以外にも遅くまでやっているようで助かった。18:00過ぎに入る。相変わらず薄暗い病院だ。

 

私「まだいけますか?」

看護婦さん「大丈夫ですよ。かけてお待ちください」

 

座って待つ。待合室にはなんと医学のバイブル「おたんこナース」が。さすがだ・・・。この本を待合室に置いているということは、完全に信用できる病院だと改めて思った。

 

間もなく先生に呼ばれた。

 

先生「こちらへどうぞ。4年ぶりですね~。どうされました?」

4年ぶりって覚えてくれていたんだ・・少し感動。ま、患者は星の数ほどいるので、カルテを見たんだろうと思ったが、そういう言葉はとても嬉しい。

 

総合病院では問診票みたいなのを裏表に書かされたが、この病院では実にフランクでそんなものは無かった。

 

私「かくかくしかじか」

聴診器をあて胸の音を聞く。・・・。

先生「その症状は逆流性食道炎の可能性がありますね。胸の音もキレイですし。レントゲンを撮ってみましょう」

いきなりビンゴじゃん。そりゃ食べたり飲んたりしてその通り道がはっきり判るくらい痛いとなれば、疑うのは食道だよね。と改めて納得した。

 

 

別室でレントゲンを撮り、再度診療室に戻ってお話を再開するまでその間5分程度。

先生「レントゲン上も異常がないので、胃のお薬を2週間分だすので様子を見てください。もし痛みが治まらないようでしたらまた来てください。そのときは胃カメラで確認したり、場合によってはCTスキャンで見ることにしましょう。」

と今後の方針もきちんと説明してくれた。で、もらった薬が「ネキシウム20」だ。後で調べたが、これはまさに逆流性食道炎の薬だ。すごいな先生。もう何の病気か当てがついているんだね。

 

一週間後

その薬は毎朝食後に飲むそうだが、毎朝きちんと飲んで約1週間になるが、ほぼ痛みは治まった。最初はやはり痛みが続いたが、飲むにつれ日に日に良くなっていった。

ああ、あの病院に行って良かったと、心の底から思った。

と同時に、あのク総合病院め、ボッタくり!!金返せ!!と心の底から思った。

 

まとめ

かなりグダグダに書いたので、ここまで読んでくれた人は少ないと思うし、結果俺の性格が疑われるような文書になってしまったが、一言も病院側には文句を言っていないので許してほしい。それどころか、私は病院側にはとても丁寧に卑屈に喋るようにしていたので、優良患者に映ったに違いないと思っている。

 

命を扱う専門家に対して高圧的な態度で接すればどういう扱いを受けるか、「ブラックジャックによろしく」や「おたんこナース」などを読んで理解しているつもりだからだ。だから私の態度が問題でこういう扱いを受けたのではないということは言っておく。ゆえに同様のことは誰にでも起こりうる事例ということだ。もちろん俺が「胆石ではないでしょうか?」などと言ったせいで循環器に回されたわけでもない。そんなことは一言も言わない。素人が生兵法で医学の領域に土足で踏み込んではいけないということは知っている。全て漫画で得た知識だがな。

 

アンタが万能と決めつけ総合病院に行ったんだから知らないアンタが悪い。そう思われる人もいるかもしれない。だが、若い人にも同じことを言えるのだろうか。知らない俺が悪いのならいつ教えてもらえるのか。そこまで言われると困ってしまう。

 

要するに、総合病院は各専門医のプロ集団。だから今回のように最初の方向を間違えれば、あっさりと誤診をしてしまうものなんだろう。もちろん謝りもしない。自分のテリトリー(循環器)以上のことはやらないし関心もない。テリトリー外のことは首を突っ込まないし、あっさり丸投げする。もともと紹介状を持ってくる人を対象にしているので、初診には弱いと見るべきなのだ。

 

それどころか循環器科の先生は、次は呼吸器科に行けと行った。俺が馬鹿正直に痛み止めの薬を飲みながら、次回呼吸器科に行って何も無いから〇〇科に行けとタライ回しにされたとしたらどうだろう。その間に病気が進行していたら怖いと思わないか

 

どの病院も同じとは言えないが、そもそも科がハッキリ分れているのだから、構造上仕方がないのかもしれない。これが大病院の恐ろしさだ。

 

結果、近くの診療所でレントゲンと薬で治ったものを、CTを始めとする無駄な検査をすることになってしまった。

 

病院の責任だという人俺の責任だという人、色々あるかもしれないが、どっちにしろ表題につけた「大病院は怖い」と言えるだろう。同じことを繰り返さないように願うだけだ。

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